働く女子におすすめ!元気になる「お仕事ドラマ」
働く女性の多くは、人間関係や恋愛、ワークライフバランスに未来への不安など、さまざまな悩みを抱えています。
そんな方におすすめなのが、気楽に観られるのに生き方のヒントを与えてくれる「お仕事ドラマ」です。
疲れて帰った夜にひと息つきながら、またはお休みの日におこもりでまとめて鑑賞など楽しみ方もさまざまです。
今回は、ファッションやライフスタイルにも注目したい、厳選した「お仕事ドラマ」をご紹介します。
「恋ノチカラ」(2002年)
放映後20年近く経った現在も、名作との呼び声が高いお仕事ドラマです。
大手広告代理店に勤める30代OLの本宮籐子(深津絵里)は、クリエーターにあこがれながらも仕事も恋もうまくいかずに淡々とした日々を過ごしていました。
そんな時、会社のエースの貫井功太郎(堤真一)が「貫井企画」を立ち上げます。
藤子は引き抜かれますが、なんと入社後に人違いだったことを知らされます。
詫びもせず、失礼な態度を取る貫井に立腹した藤子は、意地でも貫井企画で仕事を続けていきます。
頑固な性格でありながらも、仕事に熱心な貫井に徐々に心惹かれていきます。
仕事も恋愛もあきらめていた女性が徐々に自分らしさを手に入れていく姿に励まされます。
このままでいいのかなと漠然とした不安を持っている女性におすすめです。
深津絵里さんのオフィスカジュアルファッションがとてもかわいらしく、今観てもとても参考になります。
「働きマン」(2006年)
リアルな女性像を描き共感を呼ぶ、安野モヨコのコミックが原作のドラマです。
出版社に勤務する雑誌編集者の松方弘子(菅野美穂)は、仕事モードに切り替わったとたんに、恋もおしゃれも忘れ、プライベートを犠牲にして仕事に没頭します。
そんな彼女のニックネームは「働きマン」です。
「30歳までに編集長になる」ことを目標にし、好物の納豆巻きを片手に奮闘します。
仕事とプライベートの両立に悩みながらも、働くことの意味は何かを探っていきます。
個性豊かな編集部員とのかけあいも見どころのひとつです。
元気が出る言葉がたくさんちりばめられており、自分を奮い立たせたい時にもぴったりの作品です。
「ハケンの品格」(2007年)
近年、大河ドラマや朝ドラも手がけた中園ミホの脚本による、派遣社員を主役にした画期的なドラマです。
あらゆる資格を持ち、時給は超破格の3,000円のスーパー派遣、大前春子(篠原涼子)は、「残業・休日出勤は一切しない、担当セクション以外の仕事はしない。」という契約条件できっちり3か月を働くことをモットーとし、どんなに難しい仕事も就業時間内に終わらせる特Aランクの評価を受ける女性です。
大手総合食品会社にやってきた春子は、愛想のなさで誤解を受けやすく、社員とぶつかりあうこともありますが、会社で起こるトラブルをつぎつぎと痛快に解決していきます。
ドラマが進むにつれ、春子がこのような態度をとるようになった経緯も明かされていきます。
派遣社員にスポットを当てた作品は、当時は大変めずらしく、軽快なストーリーが話題になりました。
2020年、13年ぶりに「ハケンの品格」が続編で帰ってきます。
世の中の動きが変わっている今、大前春子を取り巻く環境がどのようになっているのか見比べてみるのも楽しみです。
「花咲舞が黙ってない」(2014年・2015年)
「半沢直樹」で知られる池井戸潤の小説をもとにした、銀行が舞台のドラマです。
テラー(窓口業務)から支店統括部臨店班(問題を起こした支店の業務改善のために指導・支援をし、解決する部署)への異動を命じられた花咲舞(杏)は、正義感が強く、間違いを徹底的に追及します。
納得がいかない場合には、「お言葉を返すようですが」と必ず反論し、不正を暴かれた側の「黙りなさい!」との言葉には、「黙りません!」「そんなの絶対間違っています!」と言い返すのがお決まりで、上司の相馬健(上川隆也)になだめられます。
銀行員の仕事の裏側を垣間見ることが出来るのと同時に、悪事をあばく爽快感も味わえるドラマです。
事件を解決した仕事終わりに、舞のお父さんが営む居酒屋でのほっこりしたシーンにはほっとします。
「家売るオンナ」(2016年)「家売るオンナの逆襲」(2019年)
不動産業界で活躍する女性を、コミカルなタッチで描いている作品です。
テイコー不動産の新宿営業所に異動してきた三軒家万智(北川景子)は、感情を表に出さずに割り切った対応をするために職場では敵を作りがちです。
しかし、「私に売れない家はありません!」と、どんな物件でもお客様の納得いく形で成約していきます。
真面目な性格でありながら営業成績の伸びない部下の庭野聖司(工藤阿須加)や、温厚な性格の課長の屋代大(仲村トオル)をはじめとしたさまざまなタイプの職場の仲間や、問題を抱えたお客様とのやりとりが毎回繰り広げられていきます。
豊富な情報量と顧客の真の悩みを読み解く洞察力、プロ意識には学ぶべき点が多くあります。
ちょっと奇抜な色合わせの北川景子さんのファッションにも要注目です。
「これは経費で落ちません」(2019年)
石鹸メーカーの経理部に勤務している森若沙名子(多部未華子)は、「何事にもイーブンに生きる」をモットーに、社員が提出する領収書や請求書をチェックしています。
ヒラの経理社員でありながら、見て見ぬふりはどうしてもできず、探偵のように不正を拾いあげて解決していきます。
営業部の山田太陽(重岡大毅)とのピュアな恋愛や、部署内のほんわかとした雰囲気に癒されます。
1話1話に社内のさまざまなタイプの人間模様が描かれていて、見終わった後にとてもあたたかい気持ちが残るドラマです。
「わたし、定時で帰ります。」(2019年)
朱野帰子の小説が原作の、「残業ゼロ!定時で帰る!」をモットーに生きる働く女性を描いた作品です。
WEB制作会社で働く東山結衣(吉高由里子)は、ワーカホリックだった元婚約者が倒れてしまったトラウマを抱えています。
定時までにきちんと仕事を終わらせて普通の生活を楽しむというポリシーを持っているのですが、それによって時には周囲との軋轢も生んでしまいます。
これまで日本では、「長時間労働」や「サービス残業」を行うことが美徳とされてきました。
「過労死」などのさまざまな問題が取りざれ、政府主導の「働き方改革」がスタートしました。
長時間労働の是正や多様な働き方の選択が必要とされたこの時期にドラマはスタートしました。
前時代的な考え方との間で揺れながら働く人々の葛藤も巧みに描かれています。
働くとは何か?ワークライフバランスとは?と疑問に思ったときに観てみてほしいドラマです。
さまざまな業界で活躍する女性を描いた「お仕事ドラマ」をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
ちょっと立ち止まって考えてみたくなった時にもおすすめです。
働くことに前向きになれるドラマで、ぜひ元気をチャージしてみてくださいね。