近年集める方が増えている「御朱印」ですが、興味はあるけど実際には集めていないという方、まだまだいらっしゃるのではないでしょうか。
旅行先などでパワースポットと言われるような有名な神社仏閣にお参りしたり、初詣でお参りしたりと、日本人なら年に何度かは神社仏閣に参拝する機会がありますよね。
お参りした証として、御朱印を集めてみるのも楽しそうです。
通常ベーシックな御朱印の形としては、神社やお寺の名前、お祀りされているご本尊様の名前に朱色の印が押され、参拝した日付を記載していただけるというものです。
しかし、お寺や神社によっては、ゆかりのある絵や和歌を書いていただけたり、デザインが何種類も用意されていたりと、個性的な御朱印をいただけるところも多く、集め始めると意外と奥が深かったりします。
今回は、わざわざ足を運んででももらいたくなる、個性的な御朱印をご紹介します。
お出かけや旅行の際の参考にしてみてください!
そもそも御朱印とは?
御朱印とは、もともと写経を納めた証としてお寺からいただけるもので、朱色の印が押されているため「御朱印」と呼ばれてきました。
次第に写経を納めるという慣習は薄れていきましたが、参拝の証として御朱印をいただくという風習だけが残ったと言われています。
御朱印の良いところは、宮司さんや神主さんにその場で書いていただけるところではないでしょうか。
印刷物ではないので、いただく御朱印はひとつとして同じものはないと思うと、特別感がありますよね。
昨年、令和になった5月には特別な御朱印を発行した寺社があり、大行列ができたという現象もありましたが、ひとつひとつ自分だけのために書いていただける御朱印に魅力を感じる理由は、そのようなところにあるのではないでしょうか。
御朱印をいただく際に注意すること
御朱印は参拝の証としていただくものなので、まずは心を落ち着かせて参拝をしましょう。
社務所などで御朱印をいただく際は、おつりのないように小銭を用意しておきましょう。
御朱印帳は神社やお寺で販売している場合が多いので、持っていない場合は購入することをお勧めします。神社やお寺だけでなく、雑貨ショップやネットなどでもオシャレな御朱印帳が販売されていますので、事前にお気に入りの御朱印帳を準備しておくのも良いですね。
御朱印帳がない場合でも、半紙に書いていただける場合があります。神社やお寺によっては、事前に印刷されたものに日付だけ記入してくださる場合もあるので、手書きの御朱印にこだわりたい方は事前に確認しておくと良いでしょう。
個性的な御朱印デザイン
その場での手書き、直書きでいただける御朱印はありがたさが増しますが、アート作品の様なデザインのものは事前に準備された書置きのものが多くあります。
手間を考えれば当たり前のことですね。
ここからは、直書きも書置きも含めてアート作品の様な御朱印をご紹介していきます。
運が良ければ直書きしていただけることもあるそうなので、実際に行った際に確認してみてください。
◎古式神道 桜神宮
こちらは、世田谷区新町にある桜神宮の御朱印です。
季節や神社の行事、天皇陛下の即位記念、ラグビーワールドカップなどのイベント時には、限定の御朱印がいただけます。
ツイッターでデザインを公開されていますので、チェックしてみることをお勧めします。
◎新田神社(東京都大田区)
こちらは大田区にある神社で、お正月に購入する矢の形をしたお守り、破魔矢発祥の地なのだそうです。
運を守る神、旅人の守護神として新田義興公が信仰されています。
こちらでも季節や行事ごとに御朱印のデザインが変わります。
令和2年も1月1日から新春バージョンの御朱印(書置きのみ)が頒布されます。
◎仏原山 立光寺(静岡県富士市)
こちらのお寺では、明治時代の津波災害によってお寺の歴史に関する資料が失われてしまい今も明らかになっていないそうですが、富士山や工場夜景を望める絶景スポットとして、愛されているお寺だということです。
こちらでは御朱印ではなく「御朱題」と呼んでいて、毎月デザインが変わります。
書置きだけでなく、一つであれば手書きも対応していただけるということで、チャンスがあれば足を運んでみたいお寺です。
◎長谷山 観音院(石川県金沢市)
こちらのお寺は、金沢発祥の由来となる歴史をもつ、木造の十一面観音菩薩をお祀りしているお寺です。加賀藩前田利常の正室だった珠姫様が信仰されたことから、前田家の安産祈願、お宮参りのお寺として有名です。
こちらの御朱印は、2019年12月から見開きの新しいデザインの頒布を始めたということです。菩薩様の美しいお顔が印象的です。
手書きできる方がいらっしゃる日は直書きの対応をしてくださるそうで、インスタグラムには手書きの方のいらっしゃるスケジュールも公開されています。
◎習志野の杜 大原神社(千葉県習志野市)
こちらは縁結びのご利益があるということで、地元の方々から親しまれている神社です。結婚式も挙げることができ、大広間では披露宴もできるということです。
こちらの御朱印も月替わりで、上の写真は10月から12月の見開きの御朱印です。
通年いただける、大原大社のシンボルである『見守りの大樹』がデザインされたものもあります。
◎ハワイ出雲大社
こちらはハワイはホノルルにある出雲大社のハワイ分院で、某街ブラ番組が訪れたことから一躍有名になりました。
もしハワイに行く予定がある方は、スケジュールにいれてみてはいかがでしょうか。
有名な神主さんにお会いできるかもしれません。
個性的な御朱印についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
神社やお寺へ参拝する際の一つのきっかけになるかもしれませんね。
冒頭にも申し上げたように、御朱印はあくまでも参拝の証であり、御朱印をいただくことだけが目的とならないように、常識とマナーを守ってお参りをしたいものです。
御朱印は、参拝の記念として大切に扱いましょう!