紅葉も楽しめる!都内の美術館めぐり♪
冷たい北風が吹き、街路樹の木々も鮮やかに彩られるようになり、いよいよ晩秋の頃となってきました。
芸術の秋、こんな季節には、アートに触れてみたくなりますよね。
美術鑑賞で心がたっぷりと潤ったあとは、自然が作り出した美しさを味わってみるのもいいものです。
今回は、紅葉も楽しめる都内の4つの美術館をご紹介します。
根津美術館(港区南青山)
「根津美術館」は、港区南青山にある、東武鉄道の社長を務めた実業家・初代根津嘉一郎の蒐集品を元に、遺志を継いだ二代目根津嘉一郎が邸宅を改装し、1941年(昭和16年)に開館した美術館です。
茶道具、絵画、水墨画、漆工、陶磁器、刀剣、中国古代青銅器など、国宝、重要文化財を含む日本・東洋古美術における約7,400件の幅広い分野のコレクションを収蔵しています。
年に7回展覧会が行われており、一級品を身近に感じることができます。
2009年(平成21年)に竣工した建築家・隈研吾が設計した解放感ある本館でゆっくりと美術鑑賞したあとは、都心にあるとは思えないほど静かな庭園で散策を楽しめます。
紅葉の季節は特に美しい光景が広がっています。
そして、「NEZU CAFE」ではガラス越しの美しい景色を眺めながら、軽食やデザートを楽しむこともできます。
根津美術館
東京都港区南青山6-5-1
【アクセス】
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅より徒歩8分
【開館時間】
10:00~17:00(入館は16:30まで)
【休館日】
月曜日・展示替期間・年末年始
ただし月曜日が祝日の場合、翌火曜日
【入館料】
特別展
一般 1300円
学生(高校生以上) 1000円
企画展
一般 1100円
学生(高校生以上)800円
岡本太郎記念館(港区南青山)
「岡本太郎記念館」は、根津美術館からも近い南青山にある、岡本太郎が50年以上暮らしたアトリエ兼住居だった空間を一般公開している美術館です。
岡本太郎は、大阪の万国博覧会の際に製作された、「太陽の塔」が代表作の芸術家で、「芸術は爆発だ!」という名言を残しました。
アトリエ・客間・庭園は生前の姿を忠実に再現されており、彫刻やモニュメント原型、芸術家具が展示されています。
住居だった場所なので、より人物像と作品の素晴らしさをダイレクトに感じられます。
撮影もOKというところに懐の深さを感じます。
また、企画展やギャラリートーク、ギャラリーライブなどが随時行われており、いつ訪れても新たな発見があります。
さらに、「a Piece of Cake」というカフェも併設されており、庭の作品を眺めながらパンケーキなどのスイーツでゆっくりくつろぐこともできます。
ちょっと足を延ばして、表参道のけやき並木、明治神宮外苑のいちょう並木へ出かけてみてもいいですね。
休日にはかなり混雑しますが、圧巻の美しさです。
岡本太郎記念館
東京都港区南青山6-1-19
【アクセス】
地下鉄銀座線・半蔵門線・千代田線 表参道駅より徒歩8分
【開館時間】
10:00~18:00(入館は17:30まで)
【休館日】
火曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(12/28~1/4)及び保守点検日
【入館料】
一般 650円
小学生 300円
東京都庭園美術館(港区白金台)
「東京都庭園美術館」は、港区白金台にある都立美術館です。
朝香宮夫妻の邸宅として、アール・デコの建築様式によって1933年(昭和8年)に建築されました。
外務大臣公邸、迎賓館、プリンスホテルの本社として使用されたあと、1983年(昭和58年)に一般公開されました。
フランスのインテリアデザイナー、アンリ・ラパンによる内装や、同じくフランスの宝飾デザイナーでガラス工芸家でもあったルネ・ラリックによる照明器具など、貴重なデザイナーの作品が残されており、歴史的建造物として、国の重要文化財に指定されています。
この建物内の装飾や家具そのものが芸術品となっており、その空間を生かした企画展が行われています。
庭園は、芝庭・日本庭園・西洋庭園の3つのエリアがあり、四季折々の花々を楽しむことができます。
日本庭園には茶室もあり、紅葉の季節には見事な光景が広がります。
南青山のフランス料理の老舗、ロアラブッシュの姉妹店の「レストラン デュ パルク」や、「cafe TEIEN(カフェ庭園)」も併設されており、食事やお茶をしながら窓の外の景色を眺められます。
東京都庭園美術館
東京都港区白金台5-21-9
【アクセス】
JR山手線・東急目黒線 目黒駅より徒歩7分
都営三田線・東京メトロ南北線 白金台駅より徒歩6分
【開館時間】
10:00~18:00(入館は17:30まで)
※庭園のみ公開の期間は、旧朝香宮邸(本館)と新館に入館不可
【休館日】
毎月第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)、年末年始
【入館料】
展覧会によって異なる
【庭園入場料】
一般 200円
大学生(専修・各種専門学校含む) 160円
中・高校生・65歳以上 100円
※展覧会のチケットがあれば庭園入場料無料
東洋文庫(文京区本駒込)
「東洋文庫」は、文京区本駒込にある、広くアジア全域の歴史と文化に関する東洋学の専門図書館ならびに研究所です。
実業家の岩崎久彌によって1924年(大正13年)に設立されました。
アジア最大の東洋学センターとして有名で、研究者を中心に利用されてきましたが、新本館完成後の2011年(平成23年)に、「東洋文庫ミュージアム」がオープンし、より多くの人が東洋学に親しめるようになりました。
岩崎久彌は、北京駐在のオーストラリア人G. E. モリソン博士から東アジアに関する欧文の書籍・絵画・冊子などを約2万4千点をまとめて購入したのですが、その貴重なコレクションが並んでいる「モリソン書庫」は、圧巻で一見の価値があります。
また、国宝・重要文化財と最高級の浮世絵の名品を展示した「岩崎文庫」など、多くの見どころがあります。
「オリエントホール」から「知恵の小径」を通り、中庭の「シーボルト・ガルテン」や、小岩井農場と共同プロデュースしている洋風レストラン「オリエント・カフェ」でゆるやかなひとときを過ごすこともできます。
また、ミュージアムの近隣にある、枝垂れ桜で有名な都立公園の「六義園」は、大名庭園を岩崎久彌が買い取り、もともとは東洋文庫と同じ敷地内にあった公園です。
秋は山や池が配された園内の紅葉が美しく、期間中はライトアップも行っています。
ぜひ一緒に訪れたい場所です。
東洋文庫からはコンビチケットが販売されており、六義園からは半券で割引が適用されますので、合わせて鑑賞してみてください。
東洋文庫ミュージアム
東京都文京区本駒込2-28-21
【アクセス】
JR・東京メトロ南北線 駒込駅より徒歩8分
都営地下鉄三田線 千石駅より徒歩7分
【開館時間】
10:00~19:00(入館は18:30まで)
【休館日】
毎週火曜日(火曜日が祝日の場合は開館、水曜日が休館)
年末年始、その他、臨時の開館・休館あり
【入館料】
一般 900円
65歳以上 800円
大学生 700円
中・高校生 600円
小学生 290円
いかがでしたか?
目にも心にもうれしい芸術と、この季節ならではの風景を味わいに、ぜひ美術館に足を運んでみてくださいね。