日に日に寒さが増し、温かい食べ物が恋しくなってきました。
心も体もほっこり温めてくれる冬の定番メニューと言えば、『鍋料理』ではないでしょうか。
鍋料理と言っても様々な種類がありますが、ぐるなびが発表する今年のトレンド鍋はズバリ、『発酵鍋』なのだそうです。
ではこの『発酵鍋』とはいったいどんなものなのでしょうか。
発酵した食品と言えば納豆やキムチなどが思い浮かびますが、このような食材が、発酵鍋と関係するのでしょうか。
今回は今話題のお鍋、『発酵鍋』についてご紹介します。
『発酵鍋』はどんな鍋?
『発酵鍋』とは、その名の通り、発酵食品をお鍋の具材にしたり、つけダレにしたりして食べるお鍋のことを言います。
発酵食品で思いつく食材は、冒頭にも出たように、納豆やキムチ、チーズなどがありますが、他に甘酒や酒粕、味噌、ヨーグルト、醤油やみりんなどの調味料も発酵食品です。
このような食材を組み合わせてお鍋にするので、『発酵鍋』はこうでなくてはいけない!と言った決まりはありません。
自分が好きな発酵食材、好きな野菜やお肉、お魚などを組み合わせれば立派な『発酵鍋』になります。
発酵食品が注目される理由
では発酵食品はなぜ注目されているのでしょうか。
そもそも『発酵』とは、食材に付着した『菌』がたんぱく質やでんぷん質を分解することで、新たに糖分やアミノ酸を作り出すことです。
そのおかげで、もとの食材にはなかった様な旨味や味わいが生まれると同時に、栄養成分もアップします。
また、発酵食品は他の食品よりも栄養を吸収しやすい状態にあるため、効率よく栄養を摂取することができるのです。
発酵食品は、腸内環境を整える働きがあり、デトックス効果や免疫力アップの効果があるとされています。
腸内の善玉菌が増えることで、便秘の解消や吹き出物予防も期待できます。
また、アミノ酸や酵素による美肌効果も期待できると言われています。
日本の発酵食品の代表選手でもある納豆や味噌、醤油、豆腐などは、すべて大豆から作られています。
大豆には大豆イソフラボンといって、血液サラサラ効果や女性ホルモンのような効果もあるので、女性にとって良いことずくめな食材です。
このように、発酵食品は美容と健康に良いとされており、『菌活』なんていう言葉もあるほど、体に良い働きをもたらしてくれる『菌』に注目が集まっているのです。
みんなが知っている『菌』の働き
・乳酸菌
ヨーグルトやチーズは乳酸菌によって発酵し、できた食材です。腸内環境を良くしてくれる働きがあります。
・納豆菌
蒸した大豆に付着すると納豆となります。腸内環境を整え、血液サラサラ効果もあります。
・麹菌
麹菌を米や大豆に生やして培養したものを麹と言い、麹は発酵する際にアミノ酸や糖分を引き出します。醤油や味噌に欠かせない菌です。
『発酵鍋』オススメの食べ方
◎甘酒味噌チーズ鍋
こちらはエバラのプチっと鍋濃厚みそ味を使い、甘酒とチーズを組み合わせることで、マイルドで奥深い味わいのお鍋となっています。
白菜や長ネギ、しめじ、豚肉、豆腐が入っていますが、お好みできのこの種類を増やしたり、マロニーを加えたりしても美味しく食べられそうです。
◎納豆キムチーズ鍋
同じくエバラから、プチっと鍋キムチ鍋を使ったレシピも紹介されています。
使用されている発酵食品は、ひきわり納豆、豆腐、ピザ用チーズです。
納豆は熱に弱いため、一番最後にトッピングするのがお勧めです。
◎発酵美人鍋
糀甘酒でおなじみのマルコメさんから、甘酒とお味噌を使った発酵鍋のレシピです。
だし汁に甘酒と味噌とすりごまで味を整え、更にしょうがをトッピングすることでぽかぽかと身体をあたためるスープが完成します。
具材は豚肉や白菜、厚揚げ、ながねぎとなっていますが、好きな具材を追加して楽しみましょう。
◎乳酸発酵白菜鍋
最大級のレシピサイト、COOKPADさんのオリジナル発酵鍋です。
なんと具材に使われている白菜は、ヨーグルトと塩に一晩漬けこんでいるとのことです。
さらに、甘酒と味噌を合わせたつけダレにつけていただきます。
◎体がよろこぶ美人鍋
こちらは味噌ベースのもつ鍋に納豆、キムチ、チーズをトッピングした最強の発酵鍋です。
納豆ともつ鍋のコラボレーション、どのような味なのか気になります!
さて、2019年のトレンド鍋として選ばれた『発酵鍋』についてご紹介してきましたが、いかがでしたか?
発酵食品や菌活ブームのなかで、手軽に、そして一度にたくさんの発酵食品を採ることができる『発酵鍋』は、外に食べに行かずとも、おうちで手軽に作ることができる健康鍋でした。
今年の冬は『発酵鍋』にチャレンジして、お気に入りの味を見つけてみてはいかがでしょうか。