「海は暑いし、街中での買い物は暑くて疲れちゃう・・・」
連日の猛暑続きで、なかなか外に出る気が起きないという方も多いのではないでしょうか。そんな方にオススメしたいのが、ずばり「滝」です!蒸し暑い暑さも、滝の周りはひんやりとした清々しい空気で満ち溢れていてしばらく涼んでしまいたくなるほどです。全国には、滝の裏側に行けるスポットや、駐車場から10分圏内で行ける便利な場所まで、さまざまな人気スポットがあります。今年の夏は、涼を求めて滝巡りをしてみてはいかがでしょうか。
なんで滝の周りは涼しいの?
そもそも、なぜ滝の周辺は涼しく感じるのでしょうか?
その理由は、「気化熱」が原因とされています。気化熱とは、液体が蒸発するのに必要な熱のことで、お風呂場から上がった時に身体が濡れていれば寒く感じたり、最近よく見かける街中のミストの周辺はひんやりと涼しく感じたり・・・と、水が蒸発する際に周囲の空気の熱を奪ったことにより、涼しくなる現象です。
滝も同様で、常に冷えた川の水が流れ続けて蒸発し、舞い上がった水滴が蒸発する時に周囲の気化熱を奪うので気温が下がると言われています。特に山の中では、緑に囲まれ直射日光が当たりにくく、かつ標高が上がった分気温が下がるので、より一層滝の周辺は涼しく感じるのです。
【参考】
滝を見に行くときの注意点
天候
滝がある場所は、もちろん山中がほとんどです。雨が降った後は、地盤が緩んでいたりして土砂災害が起きる可能性があります。途中まで行けたけど、通行止めになっていて行けなかった・・・という残念なパターンも考えられるので、必ず行く前に天候をチェックしたり、各自治体のHP・SNSなどで災害情報などを確認しておきましょう。
服装
夏場は涼しい恰好で行きましょう。ただし、紫外線対策と虫刺され対策はしっかりと。気になる方は、薄手の羽織や長ズボンもおススメです。また、舗装されていない道を歩く場合があります。汚れてもいいスニーカーや長靴などすべりにくい靴がおススメです。
持ち物
- 日焼け止めクリーム
- 帽子やサングラス
- 虫刺されグッズ
- 飲み物
- タオル(滝に近づくと水しぶきが飛ぶ可能性大です)
- カメラやスマホの防水対策
オススメ滝スポット【5選】
1.北海道|羽衣の滝
滝の落差が「270m」、7段の岩肌を流れ落ちる日本国内で3番目に大きい滝が羽衣の滝です。景観のすばらしさと美しい水の流れが天女の羽衣を連想させることからその名がつけられたとされています。滝までは、遊歩道と公衆トイレが設置されています。近くには、100%天然源泉かけ流しの天人峡温泉があるので(日帰り温泉可能)、ゆっくり疲れを癒してみるのもいいですね。
ようこそ東川/公式観光案内サイト(登山道からカフェから宿泊までご案内) - 天人峡 |
2.秋田|法体の滝
3段(①13m、②2.4m、③42m)の合計が57.4mの落差がある末広がりの豪快な滝が法体の滝(ほったいのたき)です。一の滝の滝上流部、二の滝川床に見られる大小無数の甌穴群は、10万年前の溶岩が削られたもので、秋田県名勝及び天然記念物にも指定されています。夏場は下流では水遊びの子供たちでにぎわい、秋は紅葉に囲まれた美しい景色を見ることが出来ます。
3.富山|称名滝
なんと「落差350m」!と日本一を誇るのが迫力満点の称名滝(しょうみょうだき)です。また、称名滝のすぐ右隣りにはハンノキ滝が流れており、雪解けの時期は水量が増してハンノキ滝の落差が500mになり、一時的に日本一になるという珍しい光景を楽しむことができます。道は舗装してあり歩きやすく、嬉しい休憩所も完備。名物のラベンダーソフトクリームを堪能してはいかがでしょう。
4.奈良|不動七重の滝
その名の通り7段の滝、総落差160m以上ある不動七重の滝(ふどうななえのたき)は、奈良県下北山村は最南端に位置しており、全国の滝マニアたちが一度は訪れたいと願う絶景スポットとして人気です。
その理由は、7段それぞれにある「深いグリーン色の滝つぼ」と言われています。前鬼ブルーと呼ばれる青く透き通った透明度抜群の清流を眺めながら進んでいくと、滝の真横にある展望台に到着します。水しぶきが飛ぶほどの大迫力を間近で味わえる貴重な体験ができます。
5.岡山|神庭の滝
西日本屈指のスケールを誇る神庭の滝(かんぱのたき)は、庭の滝自然公園駐車場から徒歩15分と遊歩道が整理されており、年齢問わず気軽に行ける場所として人気です。滝の近くに行くと、ミスト状になった滝の水が降り注ぎ、真夏でも涼しく心地よい風に包まれます。また、12月~3月の時期は野生の猿がお出迎えしてくれるというサプライズつき!近くには、手打ちのざる蕎麦が食べられる茶屋もあり、小旅行気分が味わえるのは魅力的ですね。
今年の夏は滝巡りに行ってみよう☆
おすすめの滝5選をご紹介しましたが、気になる場所はありましたか?落差日本一の場所から、秘境、そして野生の猿に出会える場所まで、日本には個性的な滝がたくさんあります。今年の夏は、涼を求めて滝巡りをしてみてはいかがでしょうか。