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永遠の定番アイテム、バスクシャツの魅力

 

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永遠の定番アイテム、バスクシャツの魅力

フレンチカジュアルに欠かせない、永遠の定番アイテムが、ボーダーTシャツです。
毎シーズンあらゆるブランドから、さまざまなデザインやカラーが発売されています。
誰もが一枚は必ずクローゼットに入っていると言っても過言ではないトップスです。
マリンスタイルだけでなく幅広い着こなしに対応し、着回し力が高く優秀な頼もしいファッションアイテムとして、変わらぬ人気を誇っています。

ボーダーTシャツといえば、首元が横長のボートネックになっており、袖が九分丈程で、しっかりとした生地で作られた、バスクシャツが有名です。
現在まで長く愛されているボーダーTシャツのルーツは、このバスクシャツにあります。

今回は、バスクシャツの歴史や、3大バスクシャツブランドの魅力について探っていきたいと思います。

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ボーダーTシャツのルーツ、バスクシャツ!

 

バスクシャツの起源は、16世紀頃からフランスとスペインとの国境に程近いバスク地方の漁師が愛用していたワークウェアから来ているといわれています。

視界が悪い海でも分かりやすいように、赤・青・白のトリコロール柄のセーターを着用していました。
バスクシャツといえばボーダーという結びつきは、ここから来ているようです。

19世紀には、フランス海軍の制服としてコットンのバスクシャツが採用されるようになりました。
さらに20世紀に入ると、デイリーウェアとして着用されるようになり、南仏のバカンスを楽しむセレブリティの間でリゾートウェアとして大流行しました。

また、デザイナーのココ・シャネルやジャンポール・ゴルチエ、芸術家のパブロ・ピカソやアンディー・ウォーホルが愛用し、注目を集めました。

さらには、女優のブリジット・バルドージーン・セバーグオードリー・ヘップバーンなどが映画やプライベートで着用し、おしゃれなカジュアルウェアとしとしての市民権を得ていきました。

バスクシャツという呼び名は日本特有のもののようで、フランスではブルトンマリン(ブルターニュのマリンシャツ)と呼ばれています。

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バスクシャツといえば、この3大ブランド

では、バスクシャツで有名な老舗の3大ブランドについてみていきたいと思います。
まずは長く愛せるお気に入りの一着をこのブランドから選んでみてはいかがでしょうか?

◆Saint James(セントジェームス)

セントジェームス(SAINTJAMES)は、1889年、フランス北部ノルマンディー地方にある地名を冠したブランドです。

ネームタグにも描かれている、世界遺産モンサンミッシェルの干潟の牧草で育った羊の羊毛で作られたマリンセーターが、現在の製品の原型となっています。

のちにフランス海軍の若い水兵が、制服としてコットンのボーダーシャツを着用するようになり、セントジェームスのバスクシャツは長きにわたり愛されるブランドとなっていきました。

セントジェームスが日本に入ってきたのは、1980年代になります。
以来30年以上もの長い間、バスクシャツの代表ブランドとして、流行に左右されることなく変わらぬ人気を保っています。
バスクシャツでは、以下の二つのシリーズが有名です。

ウエッソン(OUESSANT)
セントジェームスのバスクシャツの定番中の定番です。
目の詰まった厚めの生地で、へたりや色落ちが少なく、とても丈夫です。
着込んでいくと、さらに風合いが出ます。
多くのカラーの中からお気に入りの一枚を選べます。

ナヴァル(NAVAL)
「NAVAL」は、「海軍の」という意味を持ち、フランス軍の水兵たちの制服であったことからこの名が付きました。
ウエッソンと並ぶ定番ですが、糸の番手が細く、やや薄手の生地で出来ています。
襟元と肩口が無地なのが特徴です。

ピリアック(PIRIAC)
春夏用で、ウエッソンやナヴァルよりさらに薄手の定番シャツになります。
五分袖で腕がすっきりと見えて、吸湿性に優れた生地で心地よく過ごせます。
暑い季節にも大活躍間違いなしです。

サイズ
サイズは、ユニセックスサイズでT0~T6まで、またキッズサイズの展開になっています。
レディースサイズは、T0:XS T1:XS~S T2:S(日本正規店での扱いなし)T3:S~M T4:M~Lになります。
ウエッソンは洗濯すると2㎝ほど縮むので、少し大きめを選ぶほうが良いようです。

◆ルミノア (Le minor)

ルミノア(Le minor)は、1936年にフランス北西岸ブルターニュ地方で、誕生したブランドです。
海軍への供給も行なっており、確かな品質で信頼されています。

創業から自社工場での生産にこだわり、有害物質を使用せず、コットンなどの天然素材から出来た、肌に優しい生地を使用しています。

ルミノアのバスクシャツは、丸編みという編み方のカットソー生地で、ソフトで肌触りが良く、

400色以上の色数を誇り、バリエーションが豊富で自分に似合う一枚が見つけられます。

サイズ
ルミノアのバスクシャツのサイズには、さまざまな表記があります。
日本人の体型に合わせた縫製のライセンス商品もあります。
たとえばレディースサイズでは、TOがS、T1がM、T2がLに相当します。

 

◆オーシバル(ORCIVAL)

オーシバル(ORCIVAL)は、1939年にフランスのパリで誕生したブランドです。
ブランド名はフランス中央・オーヴェルニュ地方にある、町名にちなんだもので、蜂のエンブレムが特徴となっています。

パリからリヨンに工房が移されたあとも、生地と製品を両方製造・生産し、特別な縦編み機を取り入れ、オーシバルを象徴するラッセル生地
1947年からはフランス海軍向けのコットン生地を生産するようになりました。
さらに、1970年代に入ると、一般顧客向けにも市場を拡大し、フレンチマリンの代表的なブランドとして知られるようになっていきました。

オーシバルを代表するコットンTシャツには二種類の素材があります。

ラッセル(RACHEL)
織物と同じように縦方向に整形された糸を、ループで絡み合わせて作られた素材です。
大量の糸を使用し、時間をかけて編まれています。
現在もフランスに数台しかない機械で生産されています。
とても丈夫でワークウェアに適しており、海軍の制服に古くから使用されています。

コットンロード
オープンエンド(空紡糸)という糸で、円形織機を使用して編まれた、オーシバルを代表する素材です。
厚手なのにとても軽くて丈夫で、経年変化を楽しめます。
オーシバルでは1970年代から採用しています。

サイズ
0から8までの展開で、0から2がレディースサイズとなっています。
やはり選択による縮みがありますので、考慮して選びましょう。

お気に入りの一着を見つけよう!

バスクシャツの歴史や3大ブランドについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか?
老舗のブランドのシャツに袖を通したときの喜びはひとしおですし、末永く活躍する一着となります。

ご紹介したブランドのほかにも、各ブランドやショップで展開している定番アイテムですので、自分に合った一枚をぜひ見つけてみてくださいね。

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