着物のイメージとは
お正月も終わり、いつもの日常が戻ってきました。
今年はいつもより長いお正月だった方も多いのではないでしょうか。
ゆっくりお家で過ごしたり、旅行に行かれたりとそれぞれのお正月を過ごせたのではないでしょうか。
お正月といえば、過去1年間の感謝を伝えたり、新年の無事を祈願する初詣がありますが
皆さま、もうお済みですか。
最近では、着物を着て参拝する女性が増え、積極的に日本の文化に触れている傾向にあります。
着物というと少し堅苦しいイメージがありますが
着物にも様々な種類があり、オシャレな柄も多く、気軽に着れるものもあるのです。
今回は、お正月の着物をテーマに、種類やマナーなど
着物がみじかに感じられる情報をご紹介していきます。
着物の格
着物には格があり、TPOに応じて着分けることができます。
これを理解できれば、色んなシーンで着物を楽しむ機会が増えるでしょう。
◆黒留袖…既婚女性が着る、一番フォーマルな着物です。結婚式で親族が着ているのがこの着物です。
◆色留袖…黒留袖と同じくらいの格がありますが、こちらは既婚未婚問わず着用できます。
◆振袖…未婚女性の一番フォーマルな着物です。派手な模様(絵羽模様)と袖が長いことが特徴です。成人式や結婚式で着用します。
◆訪問着…パーティーなどで着るカクテルドレスのような役割です。紋をつけると留袖の次にフォーマルな着物として結婚披露宴などにも着用できます。
◆色無地…黒以外の一色で染められた着物です。そのまま着ればオシャレ着として、一つ紋を付け格のある袋帯を合わせれば留袖の次の礼服として着れます。
◆小紋…全体に同じ模様が繰り返し描かれていて、お稽古やお出かけの時に着るオシャレ着の代表です。
◆紬…紬糸で織り出した着物です。普段着として気軽に着用できます。
初詣の着物
ご紹介した通り着物の格も様々です。
では、一体初詣に何を着て行けばいいの?と余計不安になっていませんか。
ご安心ください。
初詣に行くのに、そこまで格を気にしなくて大丈夫です。
着たいと思える着物を楽しんでください。
選ぶ基準としては・誰に会うのか・行き先などを考慮して選ぶとよりいいでしょう。
お正月にふさわしい柄
せっかく着物を着るなら、お正月らしい柄を選びませんか。
周りからもきっと喜ばれるでしょう。
◆松竹梅…寒い冬にも負けず緑を保つ松と竹、キレイな花を咲かせる梅の様子がおめでたい柄です。
◆宝尽くし…宝ものモチーフを沢山集めた柄です。
◆扇…末広がりの形から発展を願う柄です。
◆雀…縁起のいい鳥と言われる雀は、家内安全の象徴です。
◆鯉…流れに逆らって滝を登る姿から出世魚と言われています。
◆麻の葉…健やかな成長や魔除けの柄です。
他にも沢山の新年のお祝いにふさわしい柄があります。
幸せな気分になれる柄をぜひ選んでください。
持っておきたい小物
着物が決まれば、小物が必要です。
必須のものから、あったら便利なものまでご紹介します。
◆バッグ…着物に合わせたハンドバッグがおすすめです。上品なクリーム色で金や銀の刺繍があしらわれた物が無難です。
◆草履…着物とバッグに合わせた柄や生地にします。サイズはかかとが少しはみ出すくらいが丁度いいです。
◆ハンカチ…ハンカチは大きめのものを準備します。食事の時、膝の上に広げて汚れ防止に活躍します。
◆袖留めタスキット…親戚の家など行く予定であれば、袖を留めてお手伝いができます。
◆和装コート…冬の着物には必須です。
◆マフラー・ショール…首元の防寒対策に持っているといいでしょう。普段使いできるもので大丈夫です。
◆手袋…着物は腕が冷えやすいので、ロング手袋がオススメです。
◆ストッキング…足袋の下に足袋ストッキングを履くといいです。
着物での立ち振る舞い
着物コーディネートが決まれば、一安心。
ですが、格好だけでは着物は着こなせません。
これを機に、着物の所作の基本を学んでおきませんか。
◆立ち姿・歩き方…ピンと背筋を伸ばすことが基本です。やや内股気味に、一本の線の上を歩くようにまっすぐ歩きます。普段より歩幅を小さくするのもポイントです。
◆階段…裾を踏んでしまうととても危ないので、裾は右手で少し短くして上り下りをします。下りる時は、体をやや斜めにして下りると安定します。
◆車の乗り降り…車に乗る時は、まずお尻を座席に向けて、お尻から乗ります。そして足をそろえたまま前を向き、帯が崩れないよう浅めに座ります。降りる時は、乗った時と逆の動作で降ります。
◆食事…膝の上にハンカチまたはナプキンを広げておきます。テーブルとの距離は拳一つ分くらい開けます。グラスを取る時など、手を伸ばす時はその裾口を反対の手で抑えます。
目指せ!和装美人
お正月は1年の中で、最も日本らしくハッピーな行事なので、日本の文化に触れやすいです。
近年では、着物の柄や種類も多くなり若い女性でも、着物を楽しむ人が増えています。
来年のお正月こそ、着物デビューで美しく品のある大人の女性へ一歩全身してみませんか。