派遣社員とアルバイトの違い
みなさん、派遣社員とアルバイトの違いってご存知でしょうか。
「なんとなく派遣社員の方が時給が高そう」、「けれどもなんとなく大変そうだなぁ」、「登録するのがめんどうだなぁ」、というイメージを持っている方が多いと思います。
同じ職場で働いているのに、時給が高いのはなぜなのでしょうか。
その理由に今回は迫っていきたいと思います。
これを読めば、派遣社員とアルバイトの違いを理解することができ、自分にあった働き方が見つかるかもしれませんよ。
キーワードは「雇用主」
そもそもなぜ派遣社員とアルバイトだと、同じ時間働いていてもお給料が異なるのでしょうか。
それはズバリ「雇用主」が違うからです。
派遣社員の場合は、派遣先企業でお仕事を行いますが、「雇用主」つまり雇用契約は派遣会社と結びます。
なのでお給料も派遣会社から支払われ、支払いサイクルや福利厚生などは派遣会社の規則になります。
一方でアルバイトの場合、直接お仕事をしたい企業にエントリーし、面接・採用といったプロセスを踏みます。雇用契約はもちろんエントリーした企業と結ぶので、お給料はもちろん企業からいただきます。
それではなぜ「雇用主」が違うと時給も違ってくるのでしょうか。
企業側が、直接雇用のアルバイトより時給の高い派遣社員を採用する理由こそが、時給差を生んでいます。
【派遣社員の場合】
例えば、業務過多となり人材を確保したいとき、企業は派遣会社に依頼をします。
その際、週〇日△時間くらい勤務することができ、同業務の経験者がほしいなど、人材の要望を出します。
すると派遣会社は、その希望にマッチングした人材を求人を出して探したり、もしくは登録スタッフから探し提案します。
企業はすぐに希望に合った人材を確保することができるのです。
【アルバイト(直接雇用)の場合】
希望条件の求人を企業が出します。
その求人に対してエントリーがあった人たちの履歴書を確認し、面接を行います。
面接を行い、マッチングした人材がいなかった場合、再度求人を出して面接を繰り返します。
採用後も、企業で研修を実施したり、給与計算や有休管理などの事務的作業もすべて行います。
とても時間と手間がかかってしまうのです。
こういった経緯が、派遣社員とアルバイトの時給差を生むのです。
ここまで読むと、アルバイトの良いところがあまり見えてきませんが、もちろん良さもあります。
それは、「働く期間に制限がない」ということです。
派遣社員の場合、労働者派遣法により最長3年間という契約期間期限があります。
派遣会社で無期雇用されている人・60歳以上の場合は当てはまらず、また、部署移動などが起こった場合、さらに最長3年勤務することは可能です。
もちろん、繁忙期だけの人材確保だった場合、企業側の理由、または自己都合などにより3年より短い期間で終了する場合もあります。
3年期限がくるタイミングで、派遣会社は、働いている企業に対して直接雇用の依頼を行います。
企業側と本人の希望がマッチングしなかった場合、派遣会社は別の企業を紹介、または派遣会社で無期限雇用にして派遣会社にて就業、または安定した雇用の継続を図るため必要な措置を取るのいずれかの措置を行います。
アルバイトの場合は、法律上、派遣社員のような契約期間の決まりはありません。
長期的にその企業でお仕事をしたいと考えている方にとって、とても魅力的です。
派遣社員として働くメリット
派遣社員は、時給が高いけれど契約期間が存在する、これ以外にもいくつかメリットがあります。
それは、担当の派遣会社スタッフが自分と企業の間に入ってくれるということです。
就業前に、〇曜日は終日お仕事できませんとか、基本的に残業できない、など自分の希望をしっかりと伝えた上で希望にあった企業を紹介してもらうことができます。
また就業後も、職場での悩み・改善してほしいことなど、直接伝えにくいことを代わりに 伝え交渉してくれます。
このようなフォロー体制があるのも、派遣社員として働くメリットのひとつといえます。
さらに、さまざまなスキルアップ講座が実施されている派遣会社もたくさんあります。「今は販売スタッフとして就業しているけれど、将来的に事務スタッフにチャレンジしたい!」と考えている方、「PCスキルをあげたい!」と考えている方など、自分に合った講座を受講することができ、ジョブチェンジのサポートもしてくれます。
また、福利厚生が充実している場合もあり、飲食店やホテル・レジャー施設・映画などをお得に楽しめるかもしれません。
派遣社員とアルバイトの違いをお伝えしてきましたが、いかがでしたでしょうか。
それぞれの働き方にメリット・デメリットがあります。
しっかりと働き方の違いを理解し、自分がどういった働き方をしたいのか、どういった働き方があっているのかを考え、自分に合った働き方を探していきましょう。
応援しています。