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パリコレへの挑戦!世界で活躍しつづける日本人デザイナーたち

 

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今回は、世界で活躍する日本人ファッションデザイナーにスコープを当てます。
現時点でファッションショーの最高峰と言えばパリコレになるのですが、
皆様はパリコレについて、どれほどご存知でしょうか?
そこで、パリコレ×日本人ファッションデザイナーについて紐解いていきます!

 

世界が注目するパリコレとは?

パリコレとは、
正式名称をパリ・コレクション(英名: Paris Fashion Week)といいます。
フランスのパリで開かれる、
服飾銘柄店の新作発表会のことです。

 

オートクチュール (高級注文服)と
プレタポルテ (高級既製服) の2部門があり、
2週間前後の日程で開催発表されます。

 

オートクチュールは、
1月に春夏コレクション、7月に秋冬コレクションが発表されます。

プレタポルテ:ウィメンズは、
3月に秋冬コレクション、10月に春夏コレクションが発表されます。

プレタポルテ:メンズは、
2月に秋冬コレクション、10月に春夏コレクションとなっています。

 

オートクチュールの場合、
正規のショー・カレンダーにエントリーするには、
以下3種会員のいずれかに所属しなくてはならないそうです。
大手メゾンが加入する正規会員、招待会員、
そしてフランス国外にアトリエを持つ国外会員です。

 

プレタポルテオートクチュールのような会員制度はなく、
フランス服飾連盟の審査に合格すれば
正規カレンダーにエントリーすることが出来るそうですが、、、


発表する作品や舞台づくり、モデルの手配など、
ショーを行うための費用は数千万かかるそうですよ。
すぐにはイメージもつかないほどの、スケールの大きさですね!

 

ところで実際のショー時間は、1ステージわずか12分だそうです。


えっっっ、、、、、?!!!

 

と思もわれた方、多数ではないでしょうか。
この短時間に生命をかけたデザインを凝固して届けるということなのですね。

 

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パリコレが認めた桂由美の「YUMI YUZEN」

あるファッション雑誌に、
「世界が注目するパリコレに出続けることが超一流である」という言葉がありました。


ファッションショーにおいて、現時点で世界最高峰であるパリコレは、
デザイナーが目指す頂点とも言えるでしょう。


ですから、

パリコレに参加してショーを称賛されることは

世界に認めてもらうことに等しく、


更に、

出続けることでブランドの地位が確立され、

次世代まで継承されるという価値に繋がるのです。


ゆえに、

1度の参加ではなく、出続けることが重要で、

それが超一流と言われる理由なのです。

 

今回、ぜひご紹介したい日本人女性ファッションデザイナーがいます。
今年で16年連続パリコレに出続けているという快挙を遂げている、
桂由美です。

世界を舞台とする活躍により ”ユミカツラと呼ばれています。


日本に初めてウエディングドレスを持ち込んだ、
元祖ウエディングデザイナーとして有名ですね。

 

パリコレでもウエディングドレスのショーを発表しているのかと
イメージされる方は多いと思いますが、
実際は全く別のファッションを発表しています。

 

これまで16年にわたり

パリコレでショーを手掛けているユミカツラですが、
パリコレで認めてもらえるようになったのは、
賛辞をあびたオートクチュールコレクション

「YUMI YUZEN」の発表からです。

 

その賛辞までは、毎年参加するも満足する評価は得られず、
パリコレに参加するようになってから12年、
苦悩の日々があったといいます。

 

素材として使われる友禅染めは、
繊細な糊置技法と多彩豪華な絵模様が特徴です。

 

ユミカツラがデザインを考案し、
京都の染物職人が手作りする生地です。

 

元禄(1688-1704)ごろの、
京の扇絵師である宮崎友禅斎に由来します。

 

これら先人の日本が誇るべき遺産を現代に甦らせた素晴らしい伝統美に
ユミカツラのコンテンポラリーな解釈とインクジェット・プリント技法を加え、
友禅を世界中の方々に日常でも気軽に着ていただけるよう、
ファッショナブルなドレスに仕上げた作品が「YUMI YUZEN」なのです。

 

友禅と日本画琳派を取り入れた作品や、
伊藤若冲の絵画をモチーフにしたドレスは特に話題を呼びました。

 

どれも目をみはるような、ハッとするようなシルエットとプリントで、
色使いや、組み合わせ、こんなにも美しい表現に誰もが圧巻されます。

 

ユミカツラは、伝統と革新の融合に挑戦し、
パリコレで成功を収めました
そして、こんな言葉を残しています。


古いものをそのまま見せることは誰にでもできるが、
それをいかに新しくするかが、我々の仕事である。
そして、デザイナーとして最高の舞台はパリコレ。
このスピリットが、「YUMI YUZEN」の称賛に繋がったといえます。

 

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実は、多くの日本人が参加している『2018秋冬パリコレ』

最新パリコレ『2018秋冬パリコレ』に参加した、
気になる日本人デザイナー7名をレポートします!

 

◆ANREALAGE(アンリアレイジ)

 2003年に設立、森永邦彦が率いる注目のブランド。
ANREALAGEというのは、
real(日常)、unreal(非日常)、age(時代)をミックスした造語。
日本を代表する次世代のブランドと言われている。
服の形を問うような服、最新テクノロジーを用いた服など、
服の常識を変えるような服作りを続けています。
2015S/Sからは、パリコレに発表の場を移している。
今回のテーマは「プリズム」

◆COMME des GARÇONS(コム デ ギャルソン)

 1969年に設立、ブランド名の由来はフランス語で「少年のように」。
川久保は、ファッションの正規教育を受けていない。
ギャルソンのスタイルは、
社会に流されることのない、自立した女性像をデザインに落とし込んだもので、
従来型の女性らしさのない、ルーズなシルエットに黒などモノトーンな色を多様、
孤高の女性を描く。
今シーズンのコレクション起点となったのは、
デザイナーの川久保玲の心を捉えた「キャンプ」という思想。
「キャンプは恐ろしく誇張したものや
平凡から逸脱したものでもなければ悪趣味なものでもない。
キャンプとは深みがあり新しいなにかで、
我々が必要としている価値を象徴する感覚としてこのコレクションが生まれた」
とコメントしている。

UNDERCOVER (アンダーカバー)

 1990年、デザイナーの高橋盾が
文化服装学院アパレルデザイン科在学中に、一之瀬弘法と「アンダーカバー」を設立。
2003年春夏に、パリコレデビュー。
デザインは、「ストリート」と「モード」の間にあると表現している。
パンクの影響を受け、
デザインの中にはパンクファッション的なテイストも見ることができる。
デザインの根底には、「見たことがあるようで、誰も見たことのない服を創りたい」
という高橋盾の考えが強く反映され、流行への反逆とも言える反抗心が常にデザインの中に存在。
今回コレクションタイトルは、「We are infinite(私たちは永遠)」。
年齢を重ねても、決して失われない若かりし頃の気持ちを服に込める。

◆サカイ(sacai)

 デザイナー阿部千登勢により、東京で1999年スタート。
子育てのかたわらで編んだ5型のニットからスタート。
「日常の上に成り立つデザイン」という姿勢で、
ひたむきに"本物"を追い求め続けるけ、
「着たいものを、着たい時に、着たいように着る」という阿部の考えを体現。
それぞれのシリーズをレゴのように多種多様に組み合わせて、
新しい服を作り出した。
今シーズンは、
ミスマッチになりかねない服たちをまるでパズルのように組み合わせている。
色々な衣服の層を重ねてミックスし、奥行きのある3Dを表現。

ツモリチサト(TSUMORI CHISATO)

津森千里が手掛ける日本のファッションブランド。
デザイナー津森千里が好きなもの、興味のある事を、
自由な発想で素直に表現したブランド。
ガーリィでセクシー、大人のためのファンタジーがあふれる、
ハッピーなテイストを提案。
今季のインスピレーションは中米・グアテマラから。
咲き誇る花々の鮮烈な赤、かつて栄えたマヤ文明に馳せる思い、
暑さの中で自然とともに生きる人々。
体を締め付けず、涼やかで機能的な民族衣裳に影響を受けつつも、
シルエットはモダンな女性らしさを保っている。

◆ヨウジ ヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)

1943年生まれの山本耀司が設立した日本のファッションブランド。
81年に発表したパリコレで当時タブーとされていた
“黒”を前面に押し出したショーを発表し、
“黒の衝撃”と称され一大旋風を巻き起こす。
賛否両論の評価を受けつつも、
時代に流されないその反骨精神モード業界に革命をもたらす。
今シーズンは、昨年末に逝去された
アズディン・アライア(ボディコン・スタイルで有名なデザイナー)に
オマージュを捧げ、彼なりのキュビズムを服で表現。

◆イッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)
1970年に三宅一生が「三宅デザイン事務所」を設立、
71年、ブランド「ISSEY MIYAKE(イッセイ ミヤケ)」として
ニューヨークにてコレクションを発表。
73年からは、パリにてプレタポルテ・コレクションを発表。
創業当初から現在に至るまで「一枚の布」という考え方に貫かれているが、
この考えのもと、一本の糸から、オリジナルで素材を開発しながら、
身体と、それをおおう布、
その間に生まれる「ゆとり」や「間(ま)」の関係を追求している。
2011年からISSEY MIYAKEのデザイナーを務める宮前義之氏。
今シーズンのテーマは「サイレント エナジー」。
新しいテキスタイルを使ったコレクションを発表。
蒸気で布を縮めて服を作る “スチームストレッチ”を用いて
太番手の毛糸を織り込み、一見するとニットのような、
それでいてプリーツのように弾む見たことのない生地の服を生み出した。
いずれもウォッシャブルで、ニットのようにケアに気をつかわない。

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