今年は特に焼けるように暑く、体力を失われる日々が続いています。
昼間の水分補給をしっかり取ることがマストです。
しかし、暑ければ暑いほど美味しくいただけるものが、キンキンに冷えたビールです!!
夜の水分補給といったところでしょうか。
ビールが一番楽しめるこの季節に、いつも飲んでいる馴染みのビールとは違うクラフトビールはいかがでしょう。
近年よく耳にするクラフトビールですが、一体普通のビールと何が違うのでしょうか。
すでにご存知の方もいるかと思いますが、一度おさらいをさせていただきます。
クラフトビールとは
ずばり!と説明したいところですが、実は、日本でクラフトビールの定義が明確ではありません。
アメリカではブルワーズ・アソシエーションという協会でクラフト・ブルワリーの条件が定められています。
- 年間生産量600万バレル(約70万kl)以下の小規模である
- 大手ビールメーカー等に所有されておらず独立している
- 原料や製法が伝統的である(麦芽100%のビールを主力商品にしているか、その大半が麦芽100%と酵母、ポップを使用。味わいの特徴を出すためその他副原料を使用の場合は麦芽100%にこだわらなくていい)
これをそのまま日本に当てはめることは難しいですが、この条件をベースに考えていいでしょう。
ただ、しっかりと定められていないので、近年では大手メーカーがクラフトビール界に参入したりとクラフトビールの幅はかなり広まってきているようです。
一般社団法人日本ビアジャーナリスト協会の代表理事である藤原ヒロユキさんの言葉をお借りすると
"規模や場所の問題ではなく、造り手が真摯にビールと向き合っているか、
ビールおたくが造る伝統的なスタイルを厳守、または踏襲したビール
独自の解釈でスタイルを進化させたビール
ユニークな副原料や醸造法を使った独創的なビール"
定義を決めてしまうよりも、もっと大切なのは造り手のビールへの熱い思いということでしょう。
このクラフトビール問題には、クラフトビールなのか地ビールなのかという判断基準の問題も同じようにありますが、造り手や愛好家たちにはそんな位置づけなんて気にしていないという方が多いのだそうです。
なんとも奥が深いクラフトビールの定義。
これを知るだけで、より一層ビールが楽しめそうです!
ぜひ飲んでほしい!クラフトビール
それでは、ここからおすすめクラフトビールを厳選してご紹介いたします。
笹塚ビール
東京の新宿近くに笹塚という住宅街があります。
笹塚ビールは、笹塚の街を盛り上げるための団体「ササヅカ・ミライ・プロジェクト」が開発しました。
新潟のブリュワリーに醸造を依頼し、何度も何度も足を運びながら作り上げたそうです。
また、ラベルには笹塚に事務所を構えるデザイナーの岡田雅人さんが、笹塚の街をイメージし描いています。
華やかな香りとフルーティだけど後に来る苦味が絶妙な笹塚ビールをぜひお試しください。
コエドビール 瑠璃 -Ruri-
埼玉県川越市で産まれた、ドイツの醸造技術を日本で磨きあげオリジナルにしたコエドビール。
数々の賞を受賞しているので、クラフトビールに詳しくないけど知っている。という方も多いです。
瑠璃(Ruri)は、このレギュラービールの一つであり、ピルスナースタイル(大手メーカーと同じ風味)なので、クラフトビール初心者には特におすすめです。
爽やかな口当たりですが苦味もあり、かすかにエレガントな香りが楽しめます。
香りをしっかり楽しむためにもぜひグラスに注いで飲んでみてください。
ブリュードッグ パンクIPA
2007年にイギリスのスコットランドで誕生したブルワリー"ブリュードッグ "の定番ビールです。
創業者のジェームズ・ワット氏の「大量生産のラガーと退屈なエールに飽きた」という思いから造られたパンクIPAは、なんと一般的なラガービールの40倍以上もホップを使用しています。
グレープフルーツのフルーティな香りが強烈で、深くコクのある芳醇な苦味があります。
日本でも、六本木にお店があり酒販店にも置いています。
いつもと違ったパンチの効いたビールを味わいたい時は、ブリュードッグ で決まりです!
独歩 マスカットピルス
岡山県の特産品であるマスカットの天然果汁と果肉をふんだんに使ったフルーツビールです。
マスカットの甘さと香りが強く、スパークリングワインのような口当たりと、スッキリ爽やかな風味が特徴です。
デザートビールに適しているので、特に女性好みのビールです。
とりあえずビール!の時代は終わり?
クラフトビールの勢いは日本でもどんどん広がっていきます。
専門店から、コンビニまで幅広く取り扱われているので、色々なビールを今まで以上に楽しめる場所が増えることは嬉しいです。
ビールも選べる時代になってきているということは、居酒屋で定番の「とりあえずビールで!」の注文ももう終わりを迎えそうですね(笑)
こだわりのあるクラフトビールを楽しむためには、ぜひグラスで香りを楽しんでみてください。
そして、キンキンに冷えた状態は味も香りも薄めてしまうので適度な温度が大切です。
夏が終わっても、秋にはビール祭りがあります!
まだまだクラフトビールの世界を楽しみましょう!