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アパレル販売員の接客術:表情が持つ影響力と笑顔の 3 ステップ

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表情が持つ影響力は想像以上に大きい

みなさんは、アパレル販売員の表情が持つ影響力と場面に応じた笑顔の使い分けの仕方をご存知でしょうか?

今まで働いていたショップでは、「いつも笑顔でいなさい」「どんな時も明るく元気な表情を保ちなさい」と指導を受け、とにかく満面の笑顔をつくり元気よさを前面に出していたが、もう少し価格の高い商品を扱っているショップで販売員として働く場合もそれでよいのか疑問に思う方も多いのではないでしょうか?

アパレル販売員として接客をする時、どのような表情がお客さまとのよい関係づくりにつながるのか、そしてスムーズにお買上げ頂けるのか、関心を持つのは当然です。
単に、いつも元気よさを装い、ニコニコしていればよいということではありません。

また、笑顔にも種類があり、場面に応じて使い分けることが必要です。そこで、表情の基本形と共に笑顔の 3 ステップを知っておくと、場面に応じ、最適な表情をつくることができるので、とても便利です。

まず、アパレル販売員にとって、なぜ、表情は大切なのでしょうか?
表情が大切な理由は次の 3 つです。


1. お客さまに対する影響力が大きい

表情は、お客さまに好感を持って頂き、信頼して頂き、商品をお買上げ頂くにあたり、大きな影響力を持っています。お客さまは、販売員が自分にあっているかどうかを、まずは外観(見た目)で判断します。表情は、その外観の中でも特に大きな影響力を持っています。
ショップの顔として素敵な表情で、より多くのお客さまに好感をもって頂きましょう。それは、接客力のアップと顧客づくり、そして、売上アップにつながります。


2. 仲間(販売員)に対する影響力が大きい

表情は、同じショップの仲間である他の販売員が気持ちよく一緒に働くにあたり、大きな影響力を持っています。毎日、よい表情で接していると、互いに気持ちよく働くことができます。すると、仕事が楽しくなり、モチベーションも上がります。


3. ショップの雰囲気に対する影響力が大きい

表情は、ショップの雰囲気をよいものにするにあたり、大きな影響力を持っています。お客さまは、ショップに入る時、そのショップの雰囲気を敏感に感じ取ります。

明るい雰囲気・居心地のよさそうな雰囲気、そんな空気感のあるショップにはついつい気軽に足を踏み入れます。反対に、暗い雰囲気・緊張感がはりつめた雰囲気、そんな空気感が漂うショップは避けたくなるものです。
このショップの雰囲気にも、販売員一人ひとりの表情が影響を及ぼしています。

よい雰囲気のあるショップには、大勢のお客さまが入店してくださる(入店客数が増える)と共に、長い時間をかけてお買物を楽しんでくださいます(滞留時間が長くなる)。
それは、売上アップと共によい口コミ(評判)にもつながります。

一人の販売員の表情がこんなにも大きな影響力を持っていることを、
まずはしっかり心に留めておきましょう。

あなたの表情次第であなた自身の仕事のやりがいや楽しさが増すと共に、お客さまの満足度やお買物の楽しさ、そしてショップの売上も変わります。

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表情の基本形と笑顔の 3 ステップを知り使いこなす

表情を構成している要素は沢山ありますが、特にポイントとなるのは目と口です。
この 2 つを意識することから始めましょう。

まず、表情の基本形を押さえておきます。
基本形は、口角(口の両わき)と頬を少し上げた状態です(口元がきゅっと引き締まります)。

口角と頬を少し上げると自然に目じりが少し下がり、好感を持ってもらえる穏やかな顔になります。
不思議と心にも、ふっと軽やかさが生まれます。常にこの状態を保ちましょう。

仕事に熱中したり、緊張したりしていると、ついつい真顔になってしまいますが、真顔は自分が思っている以上に、他者の目には暗い表情や老け顔に映ります。

電車に乗っていてふと窓に映った自分の真顔や、街を歩いていてショーウインドウに映った自分の真顔を見て、こんなに疲れた顔をしているんだと驚いたことはありませんか。

そんな表情の人には、人は近寄りがたいものです。

次に、笑顔の 3 ステップをご紹介します。笑顔にも種類があります。

この 3 ステップを知り、場面に応じて使いこなしましょう。


[笑顔の 3 ステップ]

●ステップ 1=微笑み顔:基本形よりもう少し口角を上げ、目じりを下げ気味にし、優しいまなざしにした状態

●ステップ 2=にっこり顔:ステップ 1(微笑み顔)の状態で、少し歯(上の歯)を見せた状態

●ステップ 3=満面笑顔:ステップ 1(微笑み顔)の状態で、口角と頬を大きく上げ、歯(上下の歯)を見せた状態


[笑顔の 3 ステップの場面別活用例]

場面ごとの目的を押さえた上で、笑顔の 3 ステップを使いこなしましょう。
はじめは、意識的に表情を変えることが必要ですが、その繰り返しにより、自然にそれぞれの場面に相応しい表情が出せるようになります。


●例 1.待機中や作業中の時

待機中や商品整理などの作業中の時は、お客さまから話しかけられやすく感じのよい表情(ステップ 1=微笑み顔)をしましょう。

歯を出してあまりにもニコニコしながらの待機や作業は不自然です。
反対に、真顔での待機や作業に熱中しすぎての不愛想な表情は、お客さまを遠ざけてしまいます。

しかしながら、自分でどのような表情をしているかには気づきにくいものですので、
ショップの先輩などに、自分の表情についてコメントをもらいましょう。

また、ショップの鏡に映る自分の表情を時々、チェックするのもよい方法です。


●例 2.お客さまと目が合った時

お客さまが入店された時や、お客さまから声をかけられた時などは、お客さまと積極的に目を合わせるようにしましょう。
そして、目が合った瞬間に、華やかな笑顔(ステップ 2=にっこり顔)で対応しましょう。
最高の第一印象が生まれ、お客さまの心がぱっと開きます。


●例 3.お客さまが喜んでくださった時・お客さまからおほめの言葉を頂いた時

お客さまが欲しい商品が見つかり喜んでくださった時やサービスを気に入ってくださった時は、思いっきりの笑顔(ステップ 3=満面笑顔)で、お客さまと共に喜びましょう。

また、お客さまからおほめの言葉を頂いた時も、照れることなく、素直に思いっきりの笑顔(ステップ 3:満面笑顔)

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豊かな表情を毎日のトレーニングで作る

豊かな表情は、人間関係や仕事に大きなプラスをもたらしてくれることはもちろんのこと、あなた自身の魅力をアップしてくれます。

毎日の生活の中にちょっとした表情トレーニングを組み入れましょう。
簡単にできるトレーニング(フェイスストレッチ)をご紹介します。
毎朝、メイクをする前に鏡を見ながら行うと効果的です。

次のトレーニングのそれぞれを繰り返し行いましょう。表情筋が鍛えられます。


・トレーニング 1:まっすぐ前を見て、目を上下➠目を左右➠目を右回し➠目を左回し

・トレーニング 2:唇を前に突き出す、ひく

・トレーニング 3:頬をふくらませ、空気を右左と移動させる

・トレーニング 4:「アイウエオ」と声を出さずに口を動かす

いかがでしたでしょうか?
表情が持つ影響力と笑顔の 3 ステップへの理解が深まりましたか?
アパレル販売員の表情が持つ影響力は想像以上に大きく、場面に応じた最適な表情を知り使いこなすことが必要です。

これができると、より多くのお客さまが好感を持ってくださり、お客さまのための仕事をスマートかつスムーズに進めることができます。

最後に、表情は心の表れであり、心を伝える手段の一つです。

販売員の仕事は、楽しいことばかりではないかもしれません。
緊張することや大変なこともありますが、そんな時も、笑顔になってくださったお客さまのことを思い浮かべると、乗り越えることができます。

そのお客さまの笑顔をつくり出すのは販売員の素敵な笑顔です。
表情に心を乗せ、お客さまに届けましょう。

アパレル販売員として、豊かな表情を心がけることは、あなたの更なる魅力アップにつながります。
あなたはどんなアパレル販売員を目指したいと思いましたか?