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アパレル販売員なら知っておくべき身だしなみの基準:服装・髪型・メイク・ネイル

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アパレル販売員は、お客さまにとって店舗の”顔”である

みなさんは、アパレル販売員の身だしなみの基準をご存知でしょうか?今まで働いていたショップでは、明るめのヘアカラーやネイルアートもよかったが、もう少し価格の高い商品を扱っているショップで販売員として働く場合は地味にしなければならないのでしょうか?

アパレル販売員の仕事を探す時、服装・髪型・メイク・ネイルなど、身だしなみはどうすればよいのか、どんな基準があるのか心配になるのは当然です。

気に入っている髪の色やメイクを変えるのには、抵抗があったり勇気が必要だったりすることもありますが、基本的な考え方や目安とその理由を知っておくと、そのショップで働く自分の姿を具体的にイメージした上で選ぶことができるので、とても便利です。

まず、アパレル販売員にとって、なぜ、身だしなみが大切なのでしょうか?

身だしなみは、お客さまに好感をもって頂き、信頼して頂き、商品をお買上げ頂くにあたり、大きな影響力をもっているからです。

お客さまは、販売員が自分にあっているかどうかを、まずは外観で判断します。

外観とは身だしなみです。
お客さまを惹きつける販売員は、ショップの基準にそった身だしなみであることはもちろんのこと、
自分の特徴(体型・顔だちなど)や似合う色・形などをよく知った上で、洋服だけではなく
髪型・メイク・ネイルをトータルでコーディネイトしています。

そして、自分がその洋服を着ることで洋服のよさをひき出すだけではなく、自分自身もより可愛くかっこよく見せることができます。
だからこそ、お客さまも素敵だと思い、関心を寄せてくださいます。

しかしながら、自分の特徴や似合う色・形などは自分では分かりにくいものかもしれません。
そんな時は、メイクであれば化粧品売場の美容部員の方、洋服であればアパレルショップの販売員の方などに聞いてみるのも自分の特徴を知るよい方法です。
ショップの顔として身だしなみを整え、より多くのお客さまに好感をもって頂きましょう。
それは、自分磨きにもつながります。

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アパレル販売員ならおさえておくべき服装・髪型・メイク・ネイルの 3 つのポイント

次に、アパレル販売員の身だしなみにはどのような基準があるのでしょうか?

身だしなみの基準の詳細は、ブランドやショップ、またはそのショップが入っている
百貨店やファッションビルなどによっても異なりますので、それぞれの基準を確認することが必要ですが、まずは基本的な考え方や目安とその理由をおさえておきましょう。

以下に、服装・髪型・メイク・ネイルについて、それぞれのポイントをご紹介します。


[服装:3 つのポイント]

服装は、ユニフォームが指定されている場合もありますが、それぞれのショップの商品を着用することが基本です。
その場合は、何割か安い価格で購入することができる仕組みがあります。
販売員としてそのショップの商品をうまく着こなし、ブランドイメージをしっかり表現しましょう。

尚、どのショップにおいても欠かせない基本的なポイントは次の 3 つです。


1.清潔感がある(NG:汚れ・シミ・臭い・シワ・ほつれなど)

清潔感があることが第一です。
えりや袖口の汚れ・汗ジミ・煙草や食事の臭い・手入れされていないことによるシワやほつれ・毛玉・ストッキングの伝線・靴のかかとのすりへりなど、お客さまはよく見ていますし、臭いにも敏感です。
洋服や靴の手入れをしっかりし、仕事中の喫煙や臭いがきつい食事(ニンニクをつかった料理など)・香水(香りには好き嫌いがあります)は控えましょう。


2.健康的である(NG:肌の出しすぎなど)

透け感のある素材で下着がくっきり見えている、えりぐりが広く前かがみになると胸元が見えてしまう、チューブトップやショートパンツなどで肩や足の露出が多すぎるなど、肌を出しすぎないようにしましょう。

3.動きやすい(NG:歩きにくい靴・音のする靴・大ぶりのアクセサリーなど)

販売員の仕事は、お客さまにリラックスして楽しくお買物をして頂くことが必要です。
また、急いでストックに商品をとりに行く、商品が入った大きな段ボール箱を運ぶなどさまざまな場面があります。

そのため、歩きにくいヒールの高い靴や歩くと大きな音がするミュールやサンダル、
商品を傷つけてしまう可能性がある大ぶりの指輪やブローチ・ペンダントなどのアクセサリーは相応しくありません。

また、タイトなスカートや立ったり座ったりしにくいミニスカートなども控えましょう。


[髪型:3 つのポイント]

髪型も、それぞれのショップで基準がありますが、基本的なポイントは次の 3 つです。


1.清潔感がある(NG:臭い・傷み・ヘアカラーの色落ちなど)

髪も清潔感があることが第一です。
臭い・傷み・ヘアカラーの色落ち・寝ぐせなどがないようにケアしましょう。
また、ブラッシングでよく手入れし、ヘア材やヘアアイロンをつかうと綺麗なツヤを出すことができます。


2.乱れにくい(NG:目にかかった前髪・まとめていないロングヘアなど)

販売員の仕事には、お客さまとのアイコンタクトが欠かせません。
前髪が目にかからないようにしましょう。

お客さまにとって、販売員の目がしっかり見えていることは安心感につながります。

また、お辞儀をする、商品整理をするなどで、前かがみになる場面がたくさんありますので、ロングヘアの場合は、すっきりとまとめると邪魔にならずスマートです。


3.目立ちすぎない(NG:明るめの色のヘアカラー・脱色・メッシュ・目立つヘアアクサセリーなど)

多くのショップでは、髪の色は黒(5~6 トーン)か暗めのブラウン(7~8 トーン)までが基本です。
また、脱色やメッシュ・目立ちすぎる大振りのヘアアクセサリーなどは控えましょう。

これは、お客さまの好みや価値観はさまざまであり、できるだけ幅広く対応することが必要とされているからです。

ショップによっては、ブランドイメージを表現するために、明るめの色や脱色・メッシュなどを認めている場合もありますが、特に、百貨店に入っているショップ・スーツブランドやファミリー向けショップでは、髪の色の基準が厳しい傾向にあります。


[メイク:3 つのポイント]

メイクも、それぞれのショップで基準がありますが、基本的なポイントは次の 3 つです。


1.清潔感がある(NG:傷んだ肌・ファンデーションのぬりすぎや色ムラ・ムダ毛など)

メイクが上手ですねと言われる前に、肌がきれいですねと言ってもらえるように、まずは肌のお手入れをしっかりしましょう。
カサカサの肌・むくんだ顔・目の下のクマなどを防ぐためには、十分な睡眠・バランスのよい食事・適度な運動も大切です。

また、自分ではそんなつもりはなくても、ファンデーションのぬりすぎや色ムラがあったり、眉のムダ毛が残っていたりすることがあります。

メイクをするときは必ず自然光が入る明るい場所で行いましょう。
蛍光灯による照明の下では、ファンデーションのぬりすぎやムラ・ムダ毛などが見えにくく、白熱灯による照明の下では、色が黄みよりになってしまい本来の色がわかりにくくなります。


2.健康的である(NG:ノーメイク・不健康な色味・化粧品のつよい匂いなど)

ノーメイクは相応しくありません。
ビジネスシーンでは、メイクをすることがマナーであるという考えが一般化しているという理由だけではなく、ノーメイクでは顔色が悪く見えがちだからです。

健康的なメイクに欠かせないものの一つが、最後の仕上げのチークです。
正しい位置に自分の肌の色と合ったチークを入れることで血色がよくなり、表情がぱっと明るくなります。

チークは、無表情ではなく、ニッコリと笑ったときに盛り上がった頬の部分にほんのり入れましょう。

また、化粧品にはつよい香料が入ったものがありますが、香水と同じく匂いには好き嫌いがありますので控えましょう。
尚、カラーコンタクトをつける場合は、ブラックやブラウンなど不自然になりにくい色で、できるだけシンプルなデザインのものにとどめましょう。


3.くずれにくい(NG:T ゾーンや小鼻まわりのテカリ・ファンデーションのヨレ・マスカラの落ちなど)

メイクくずれを防ぐために、次の 3 つに気をつけましょう。
下地やリキッドファンデーションなど水分の多い化粧品をつけた後は 10 分ほどおき、
肌になじんでからパウダーをつける・厚ぬりしない・皮脂をとりすぎない(皮脂をとりすぎるとその分を補おうと更に皮脂が出てきます)。

また、メイク保ちを高める一番効果的な方法は、くずれる前に小直しすることです。

皮脂が気になる前にファンデーションのヨレをならし、軽く脂をとり、パウダリーファンデーションをさっと重ねましょう。

メイクでは、この 3 つのポイントと共に、ファッションのテイストごとのメイクもご紹介します。

基本をしっかり押さえた上で、ブランドイメージを表現するための要素として参考にしてください。

(ファッションのテイストについては、前号の「ファッションの 5 つのテイスト」参照)

●カジュアル系
親しみやすい印象のメイクが基本で、ポイントは限りなく薄めです。薄めメイクでは単なる手抜きメイクにならないようベースを丁寧につくり、薄いピンクなどの明るいトーンのアイメイクやチーク・リップでナチュラル感をだしましょう。尚、カジュアル系にはさまざまなスタイルがありますので、そのショップがとり扱うスタイルによっては、やや濃いめのチークやリップグロスもつかい演出しましょう。

●ガーリー系
少女らしいスウィートな印象のメイクが基本で、ポイントは透明感とふんわり感です。透明感のある素肌っぽいベースメイク・ナチュラルなアイメイク(ブラウン系のアイシャドウを目じりに下がり気味にいれる・ダークブラウン系で眉を太めに描くなど)・ふんわり感のあるチーク(頬の高い位置に丸くのせる)・可愛い唇(ピンクベージュや淡いピンクをつかう)などで、少女らしさを演出しましょう。

●フェミニン系
大人っぽい愛らしさがあり柔らかい印象のメイクが基本で、ポイントは自然なツヤ感です。ツヤ感のあるベースメイク(化粧下地にパール入りをつかう)・柔らかな目元(ライトブラウン系のアイシャドウをつかう・柔らかい印象の自然なアーチ眉を描くなど)・ほんのり感のあるチーク(少し頬の下めにのせる)・柔らかな唇(コーラルピンクやピンクベージュなど上品な色のリップの上にリップグロスを重ねる)などで、愛らしさを演出しましょう。

●コンサバティブ系
女子アナウンサーのような誰にでもウケがよいメイクが基本で、ポイントは上品さです。ぱっちりと優しい目元(ブラウン系のアイライナーとマスカラをつかうなど)・上品なチーク(ピーチ系やオレンジ系のチークを頬のトップからこめかみに向い円を描くようにのせる)・ツヤ感を重視した淡い色のリップなどで、品のよさを演出しましょう。

●モード系
コレクションのモデルのようなメイクが基本で、ポイントはアイメイクです。モノトーンやダークカラーのアイシャドウ・きりっとしたアイライン・存在感のある眉・インパクトの大きい下まつげがモード感をつくりだします。リップは、赤などで目立たせるか、色味をおさえて目元の印象を際立たせましょう。
尚、セレクトショップは、それぞれのコンセプトに基づき複数のテイストをミックスしたショップでお客さまの幅も広いため、誰にでも受け入れられやすいコンサバティブ系を基準とするとよいでしょう。また、ファッションに関心が高いお客さまが多いため、メイクのトレンドも適度にとり入れましょう。メイクにもファッションと同じように、シーズンごとにトレンドが発表されます。


[ネイル:3 つのポイント]
ネイルも、それぞれのショップで基準がありますが、基本的なポイントは次の 3 つです。


1.清潔感がある(NG:汚れ・はがれなど)

お客さまは、商品説明やレジ対応の時など、販売員の手先に目がとまりがちです。
ネイルをする場合は、汚れやはがれがないように気をつけ、いつもきれいな状態を保ちましょう。


2.健康的である(NG:派手な色のネイル・ネイルアート・かさかさの指など)
ネイルを禁止しているショップもありますが、多くのショップでは、薄めのピンクなどの色指定があります。
ネイルアートは控えましょう。物足りない場合は、シンプルなフレンチネイルがお勧めです。

フレンチネイルは、爪の状態がフランス風であるということです。
フランスの女性の多くはマニキュアをあまりせず、爪をしっかりお手入れすることで美しく見せているところから、自然な爪の状態に見えるネイルアートをフレンチネイルと呼んでいます。

ネイルをする前に、まず、自分の爪を丁寧にお手入れし、健康的な指先を保つことが第一です。


3.手先をつかいやすい(NG:伸ばしすぎている爪・ストーンアートなど)

爪は、短くしましょう。また、ラインストーンや 3D アートをあしらったネイルアートは控えましょう。

販売員の仕事には、商品をたたむ、ラッピングする、レジやパソコンをうつ、掃除をするなど手先をつかう作業が多いため、爪が長いとじゃまになるだけではなく商品を傷つけてしまうこともあります。

また、フィッティングの場面などでは、お客さまを傷つけてしまう可能性もあります。

身だしなみの基本を抑えて魅力的なアパレル販売員を目指す

いかがでしたでしょうか?
身だしなみの基準への理解が深まりましたか。

服装・髪型・メイク・ネイルのポイントには共通点があります。
それは、清潔感と仕事のしやすさです。

アパレル販売員の身だしなみの基準にはそれぞれの理由があり、それは、より多くのお客さまに好感をもって頂くこと、そして、お客さまのための仕事をスマートかつスムーズにするためです。

アパレル販売員として、身だしなみを整えることは、あなたの更なる魅力アップにつながります。
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