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必ずついているアレ!品質表示タグの見方を徹底解説します!!

 

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品質表示タグには一体何が書いてある?

品質表示タグは消費者庁が定めた家庭用品品質表示法に基づき、日本で販売されている衣料品に必ずついています。

メンズスーツは上は内ポケットの中、下は後ろのポケットについているのが一般的で、その他やレディース商品は様々ですが
内側左脇腹あたりについていることが多いのではないかと思います。このタグは商品購入の際にも見る方多いのではないでしょうか。

タグには混用率・生産国・洗濯絵表示・注意書きなど様々な情報が記載されています。
何気にサラッとしか見ないと思いますが意外と情報がつまっていますので一つずつ細かく見ていきたいと思います。

尚、洗濯絵表示は平成28年12月から変わったためそれ以前のものについては少し表示が違いますが内容としては殆ど同じです。

購入の決め手にも?!混用率・生産国の情報

混用率の表示法は全体表示と分離表示の2種類あります。

全体表示は製品に使用されている繊維毎の質量を百分率(%)で表す方法です。

例)綿 95% ポリウレタン 5%

分離表示は製品の部位別に質量を示す方法で分け方は特に定められていませんが分けた部分を分かりやすく書く必要があります。

例) 本体 綿 50% ポリエステル 50%
    衿 ポリエステル 100%

特殊な表示もいくつかあります。
■組成繊維中、1種類の繊維の混用率が80%を超える場合は繊維の名称と混用率を示す数値に以上と付記して併記し、
その他繊維の名称を一括して記載し、それらの繊維の名称と混用率を合計した数値に未満と付記したものを表示できる。

例) 綿 85%以上
   ポリエステル 15%未満

■10%未満の繊維が2種類以上含まれる場合はそれらrの繊維名称を一括して記載し、混用率を合計した数値を併記して
その他の繊維の名称と混用率を示す数値をそれぞれ併記することができる。

例)綿 35%
   毛 35%
   レーヨン
   キュプラ
   ビニロン
   ナイロン

■デザインの複雑さや製品の特質などの理由で百分率表示が困難な特定の繊維製品などは列記表示が認められています。

例) 綿
    ナイロン
    レーヨン

また表示されている混用率の許容範囲も決められています。
●100%表示の場合
毛・・・3%以内
毛以外・・・1%以内

●数値が5の倍数の場合(100%除く)
 ±5%以内

●〇〇%以上の場合・・・-0%
 〇〇%未満の場合・・・+0%

●上記以外の場合・・・±4%以内

秋冬物などに多いですが裏生地を使用している製品においてその繊維の組成を表示する場合は混用率の多いものから順に
繊維の名称を列記します。その組成繊維中に3種類以上ある場合は最も大きい繊維の名称を示し、その他は「その他」および「その他繊維」
として一括して記載します。

例)表
  羊毛 60%
  アクリル 40%
  裏
  レーヨン
  その他

原産国の表示については義務付けられておりませんが表記されていることが多いです。こだわる方も多いのでは??
素材についての情報は着用時の暖かさ(涼しさ)などの参考になりますし、価格と見合っているかなど購入の際の大きな決め手に
なるのではないでしょうか。

洗濯表示や連絡先、注意書きなどの重要情報はお見逃しなく

家庭洗濯等取扱方法の表示はJIS L0001(繊維製品の取扱に関する表示およびその他表示法)に規定する記号を
用いて表示します。

◆記号は5個の基本記号、基本記号と組み合わせて用いる付加記号で構成されています。
1)洗濯処理記号
 液温や洗濯機の水流力、手洗いか否かなどの選択のしかた

2)漂白処理記号
 塩素系、酸素系による漂白が可能か否か

3)乾燥処理記号(タンブル乾燥 自然乾燥)
 タンブル乾燥による乾燥が可能か否かと排気温度、つり干し、平干しなど乾燥のしかた

4)アイロン仕上げ処理記号
 アイロンの設定温度、スチーム可能か否か

5)商業クリーニング処理記号(ドライクリーニング ウエットクリーニング)
 ドライクリーニング、ウエットクリーニングの可否と使用できる溶剤の種別

この5点をこの順番に並べます。
この規定の5つの記号のいずれかが記載されていない場合はその記号によって意味している全ての処理が可能です。
また、ラベルは消費者が容易に分かる位置に見やすく縫い目に隠れたりしないようにしなくてはならず、更には簡単には
取れない方法で繊維製品に取り付けることが決まっており、縫い付けられていることが多いです。

◆はっ水性の表示
はっ水とは水をはじきやすい性質のことで防水性の試験でクリアした製品のみに表示することができます。
主にレインコートなどに表示されています。

◆表示者および連絡先
氏名または名称、住所または電話番号も必ずしなくてはいけません。
タグが複数になっている場合はそれぞれのタグに付記することとなっています。

その他、注意書きなどが記載されている場合があり、これを読まずに洗濯すると台無しになる恐れがありますので注意書きは要チェックです。
意外と多くの情報が書いてある品質表示タグ、購入前に見る価値ありかと思います。