たくさん存在するアパレル用語、間違って使っていませんか?
「業界用語」と聞いて、皆さんは何を思いつくでしょうか。
テレビ業界や飲食業界など、様々な業界で、その業界特有の用語が存在します。
アパレル業界においても同じで、意外と知らない多くの業界用語があり、それについて書かれた書籍が出版されているほどです。
すでにアパレル業界でお仕事されている方なら当たり前にご存知かも知れませんが、
知っているつもりで使用していた言葉が、実は違う意味だったり、違うニュアンスだった!などという事もよくあることです。
今回はアパレル販売の現場でよく使われている「業界用語」について確認してみましょう。
これからアパレル業界で働きたいと考えている方も、覚えておくととても役立ちますし、面接や職場でのアピール要素になるかもしれません。
以下の用語の意味は正しいでしょうか。
○か×で答えてください。
あたなは何問正解できますか?是非チャレンジしてみて下さい。
あなたは何問わかりますか?まずは店舗やディスプレイに関する用語を確認!
まずは店舗やディスプレイに関する用語です。
≪問題≫
①「トルソー」とはマネキンのことである。
②「フェイス」とは、マネキンの顔のことである。
③「ハンギング」とは、商品を吊り下げてディスプレイすることである。
④「スリーブアウト」とは、商品の袖を正面にして陳列することである。
⑤「バックヤード」とは、作業スペースのことである。
では、正解を解説していきましょう。
①〇
「トルソー」とは、頭部、両足、両腕を除いた胴体のみの部分を指すイタリア語で、アパレル業界では、商品を飾る際に用いられる、胴体のみの人形のことを言います。
「ボディ」も同じような意味で使われます。
一般的には「マネキン」と呼ばれることが多く、「マネキン」は頭から足まで全身が存在するもの、「トルソー」は胴体のみという風に使い分けることがあります。
②×
「フェイス」とは、お客様が目にする、商品を陳列する棚やラックなどを指します。
商品を重ねた一山を1フェイスと数え、売れ筋商品やお店が売りたい商品は、お客様の目に止まる回数を増やす目的で、複数フェイス陳列したりします。
③〇
「ハンギング」とは、商品をハンガーに掛けることです。
④〇
「スリーブアウト」とは、ハンガーやトルソーに商品を着せた際に、袖側、つまり商品のサイドが正面にくるようにディスプレイすることです。
複数の色展開がある商品を並べる際や、デザインがシンプルな商品を陳列する際に用いられる方法です。
省スペースなのでディスプレイの数を増やせますが、商品の正面を見せることができないのがデメリットと言えます。
「スリーブアウト」の逆で「フェースアウト」という言葉もあります。商品の正面を表側に見せるディスプレイの方法で、
新作商品や、お店が最も売りたい商品、人気商品を展示する際に使用することが多いのが特徴です。
⑤〇
「バックヤード」とは、従業員の専用スペースのことです。
主に、商品の在庫管理や、検品作業などを行います。
少し難しくなります!値段や商品に関する用語!
続いては、値段や商品に関する用語に関する問題です。
早速いってみましょう!
≪問題≫
①「プロパー」とは、定価のことである
②「マークダウン」とは、売れなくなった商品のことである。
③「B品」とは、状態の悪い商品のことである。
④「セット率」とは、複数の商品を購入されたお客様の割合のことである。
⑤「死に筋商品」とは、本部に返品する商品のことである。
⑥「キャリー品」とは、売れ筋の良い他店舗に移動するための商品のことである。
正解・解説は以下の通りです。
①〇
「プロパー」とは、一切の値引きをしていない、定価の状態を言います。
同じ意味の言葉として、「上代」という言葉があります。
それに対して、反対語は「下代」と言い、仕入れ値、原価のこと言います。
②×
「マークダウン」とは、初めに設定した値段から値引きすることをいいます。
アパレル業界では主に、季節ごとのセールや販売促進、在庫処分などの場合に行われます。
③〇
「B品」とは、縫製に問題があったり、生地がほつれているなど、品質が劣った訳アリ商品のことをさし、「B級品」や「Bクラス品」の略です。
「アウトレット品」に「B品」が含まれることもありますが、アウトレット品は商品そのものに難があるというよりは、型落ちの商品であったり、季節ものの商品を処分するなどの目的で値引きされる場合がほとんどです。
④〇
「セット率」とは、一人のお客様が購入した点数の割合のことを言います。
売上げアップの為にはこの「セット率」を高めることが重要となってきます。
その為、商品を企画する段階から、トップスとボトムスの組み合わせや、アウターとの相性などが考慮されていて、セットでお客様にお勧めし、販売することができることが一般的となっています。
⑤×
「死に筋商品」とは、売れ行きの悪い商品のことを言います。
売れ筋商品があれば死に筋商品が出てくるのは当然のことです。
これは死に筋商品になりそう、など予測がつく場合もありますので、売れ筋商品とコーディネートして販売できないか検討してみたり、POPや声掛けなどを工夫してみるなど、店舗内で策を考えて、早めに消化していくことが重要となります。
⑥×
「キャリー品」とは、シーズンが終わっても引き続き販売される商品のことをいいます。
「シーズン持越し品」とも言われ、定番商品や人気商品など、販売期間がす過ぎても売れる見込みがある商品となります。
アパレル用語は知っていると必ず役に立つ、業務を進める上で必要な知識です!
最後に、お店で使う「1番」、「2番」、「3番」の意味をご存じですか?
「1番」はお昼休憩をとること。
「2番」は夕方休憩をとること。
「3番」は仕事中にトイレに行くことです。
百貨店やファッションビルなどの館によって言い方が違う場合もありますが、お客さんの立場でお店に立ち寄るだけではなかなか知る機会がないと思います。
頭に入れておくと、実際に店頭に立つことになった時にスムーズですね。
さて、皆さんは何問正解できましたか?
間違った解釈をしている言葉はありませんでしたか?
この様な業界用語は、店舗内で頻繁に使われるものばかりですので、業務をスムーズに進めるためには、正しく覚えておくことがとても重要となってきます。
現在アパレル販売員として働いている方も、もう一度確認し、少しでも疑問がある場合は、早めに調べて解決しておきましょう。
また、これからアパレル販売員を目指すという方も、実際に店舗に立った時に困らないように、今から準備しておきましょう。
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