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アパレル販売員の接客術:お客さまに心が伝わる正しいお辞儀のポイント

 

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アパレル販売員なら抑えておきたい、お辞儀の種類と使う場面

みなさんは、お客さまに心が伝わる正しいお辞儀のポイントについて考えてみたことはありますか?お辞儀は、あなたに心を開いていますという気持ちを表わすもので、感謝・敬意・謝罪などの意味があります。

正しいお辞儀は、お客さまとあなたの心をつなぎ、よい関係性をもたらしてくれる大切な要素の一つです。


アパレル販売員として仕事をする時、どのようなお辞儀がお客さまに好印象を与えることができるのか、正しいお辞儀を身につけるとどんなメリットがあるのか、今まであまり気に留めていなかったかもしれませんが、お辞儀にも注意を向けましょう。

そして、最初はポイントを意識してお辞儀をすることから始めてください。それが習慣として身につき、その場に応じた正しいお辞儀が自然にできるようになると、あなたの印象の更なるアップへ向けて、大きな味方となってくれます。

まず、お辞儀には、上体の倒し方により4つの種類があります。
その4種類とは、「目礼」「会釈」「敬礼」「最敬礼」です。それぞれのお辞儀の角度と視線の置きどころを確認しておきましょう。

●お辞儀の種類
・目礼(目を交わす軽い挨拶)
➡角度:一瞬、動作を止め5度位、上体を前に傾ける/視線:軽く落とす
・会釈(軽いお辞儀)
➡角度:腰から15度位、上体を前に傾ける/視線:3メートルほど先に置く
・敬礼(一般的なお辞儀)
➡角度:腰から30度位、上体を前に傾ける/視線:1メートルほど先に置く
・最敬礼(最も丁寧なお辞儀)
➡角度:腰から45度位、上体を前に深く傾ける/視線:自分の足元(つま先)を見る

次に、4つの種類のお辞儀をそれぞれどのような場面で使うと、効果的なのかを抑えておきましょう。その際、接客7大用語と共に覚えておくと便利です。

接客7大用語とは、接客において使う代表的な7つの言葉です。場面に応じスムーズに心を込めて使うことができると、お客さまによい印象をお持ち頂くことができます。
尚、それぞれの言葉を発する時、表情と声のトーンも大切ですので、一緒に確認しましょう。

●接客7大用語
1.「いらっしゃいませ」:喜びの表情/高く、強めの声のトーン
➡接客において最も重要な言葉で、お客さまと接する時に、笑顔と共におかけする言葉です。お客さまに呼びかけ振り向いて頂き、アプローチにつなげる大切な役割を果たします。ご来店くださったことへの感謝の気持ちを込めて使いましょう。

2.「ありがとうございます(ありがとうございました)」:喜びの表情/高く、強めの声のトーン
➡お買い上げ商品が決定し代金を頂く時、お買い上げ商品をお渡しする時、お見送りする時など、使える場面が沢山あります。

3.「少々お待ちくださいませ」:申し訳なさを伝える表情/いつもの声のトーン
➡しばらくお客さまのもとを離れたり、やむを得ずお客さまをお待たせしたりする時に使う言葉です。「少々」と言ってもその捉え方は様々です。前後に、理由を簡単に付け加えましょう。
(例:「ひとつサイズの小さいものをお持ち致しますので、少々お待ちくださいませ。」)

4.「(大変)お待たせ致しました」:感謝や申し訳なさを伝える表情/低く、弱めの声のトーン
➡お客さまにほんの少しでもお待ち頂いた時に必ず使う言葉です。お客さまの心を和ませ、安心感と満足感をもたらします。3の「少々お待ちくださいませ」とセットで活用しましょう。

5.「かしこまりました」:明るい表情/いつもの声のトーン
➡お客さまからのご用命を承る時に、私が責任を持って対応致しますということをお伝えする言葉です。はっきりとした明るい返事で、安心感を持って頂きましょう。

6.「恐れ入ります」:謙虚さ、または申し訳なさを伝える表情/低く、弱めの声のトーン
➡お客さまから誉めて頂いた時や、何かをして頂く時などに使います。
(例:お客さまから「この帽子とっても素敵ね」などと誉めて頂いた時・お客さまにサインをして頂く時など)

7.「(大変)申し訳ございません」:申し訳なさを伝える表情/低く、弱めの声のトーン
➡お客さまにご迷惑をおかけした時に心を込めて使います。

●お辞儀の種類と接客7大用語
接客の場面に応じ、適切にお辞儀を使い分けましょう。お辞儀の種類と接客7大用語をセットで覚えておくと便利です。

・目礼(5度)➡「恐れ入りますが」
・会釈(15度)➡「かしこまりました」「少々お待ちくださいませ」
・敬礼(30度)➡「いらっしゃいませ」「(大変)お待たせ致しました」「ありがとうございます(ありがとうございました)」
・最敬礼(45度)➡「(大変)申し訳ございません」

お辞儀は、場面や目的に応じ、動作と言葉・表情・声のトーンを適切に使うことができて、はじめて心が伝わります。しっかり把握した上で使いこなし、あなたの心をお客さまに伝えましょう。

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アパレル販売員なら抑えておきたい、正しいお辞儀のポイント

どの種類のお辞儀をどのような場面で使うと効果的かを抑えることができましたでしょうか。次に、正しいお辞儀のポイントを確認しましょう。

最初に、あなたの普段のお辞儀をチェックしてみてください
(次のチェックポイントを読み、YesかNoで答えてください)。

・チェックポイント1:挨拶の言葉を発しながら、同時にお辞儀をしている(Yes/No)
・チェックポイント2:歩きながら(作業をしながら)、お辞儀をしている(Yes/No)
・チェックポイント3:お客さまと目線を合わせずに、お辞儀をしている(Yes/No)
・チェックポイント4:手を身体の後ろで組んで、お辞儀をしている(Yes/No)
・チェックポイント5:上体を腰から前に倒さず、首だけ前にまげ、お辞儀をしている(Yes/No)

いかがでしたでしょうか?
もし、Yesの項目があれば、次の正しいお辞儀のポイントを押さえ、意識して直しましょう。

[正しいお辞儀のポイント]
まずお辞儀には、大きく分けて2つの型があります。
一つは、挨拶の言葉を発してからお辞儀をする「分離礼」で、もう一つは、言葉を発するのと同時にお辞儀をする「同時礼」です。「分離礼」は、言葉が先でお辞儀が後になるため「語先後礼」とも言います。

接客においては、より丁寧な態度を示すことができる「分離礼」を使いましょう。「同時礼」が不適切であるということではありませんが、「同時礼」の場合、お客さまのお顔ではなく床に向って言葉を発することになります。一方、「分離礼」は、お客さまの目をしっかり見ながら言葉を発した後、お辞儀をしますので、お客さまに心が伝わりやすいという効果があります。

次に、どの種類のお辞儀であっても、抑えておくべきポイントが5つあります。正しい立ち姿勢の状態からお辞儀をすると共に、次のポイントを抑え実践しましょう(正しい立ち姿勢については、「正しい立ち姿勢のポイントと3つのメリット」をご覧ください。 ※リンク先記載をお願いします)

●ポイント1:歩いている途中であっても、お辞儀をする時は、一旦立ち止まり正しい立ち姿勢をとる。
➡歩きながらお辞儀をすると流れ作業のように見え、スマートではありませんし、何より心が伝わりません。何か作業をしている時も、一旦手を止めてから、お辞儀をしましょう。

●ポイント2:手の位置を定める。
➡手は身体の前で、右手を下にし、左手を軽く上に重ねて組みます。手の位置と組み方にはそれぞれの理由があります。
・手の位置:手を身体の後ろで組むと、何か後ろに隠しているのではないか(隠し事があるのではないか)という連想を抱かせます。また、お腹が前に出て胸が反るため、横柄な態度にも映ります。それに比べ、手を身体の前に置くと、お客さまに安心感をお持ち頂くことができます。
・手の組み方:右手を下にし、左手を軽く上に重ねるというのは、お客さまに対して利き手である右手(利き手が右手の人が多いというところから来ています)を左手で覆うことにより、敵対心はなくあなたに心を開いていますということを示します。
尚、ブランドやショップによっては、利き手である右手を上にすることをルールとしている場合もあります。この場合は、いつでもすぐにあなたのお役にたつことができます(利き手を使うことができます)という気づかいを表わすという意味があります。意味を知った上で、使いましょう。

●ポイント3:お客さまと目線を合わせる。
➡目線を合わせることで、あなたに対し、心を開いています(感謝・敬意・謝罪など)ということが伝わります。尚、段差がある場合は、できる限り、お客さまと同じ高さの位置に移動しましょう。

●ポイント4:挨拶の言葉を言い終わるタイミングで、上体を前に倒し、ひと呼吸おいてから、ゆっくり上体を起こす。
➡この時、首だけをまげず、背筋をまっすぐ伸ばした状態で腰から前に倒します。また、あごを引いてしっかり視線を落としましょう。そして、倒す時は素早く、起こす時はゆっくり目にすると丁寧に見えます。

●ポイント5:上体を起こしたら、再度、お客さまと目線を合わせる。
➡再度、目線を合わせることで、あなたに対しお辞儀をしています(心を開いています)ということが、しっかり伝わります。

それぞれのポイントを抑えた正しいお辞儀ができていますか?正しいお辞儀は、美しいお辞儀でもありますので、あなたの魅力を更にアップしてくれます。しかしながら、お辞儀の癖は、自分では気づきにくいものです。先輩に見てもらいアドバイスをもらったり、鏡で自分の姿をチェックしたりすることで、確認しましょう。

 

【見出し3】
アパレル販売員なら抑えておきたい、正しいお辞儀のための簡単トレーニング

【本文3】
お辞儀をする際、背筋をまっすぐに伸ばし、上体を前に倒すことが必要です。この正しいポジションをキープするためには、身体の裏側と腰からヒップにかけての筋肉を使います。毎日の生活の中にちょっとした筋力トレーニングを組み入れましょう。簡単にできるトレーニングを2つご紹介します。各トレーニングを一日10回ずつ行うことを目安に、毎日、継続すると効果的です。

●トレーニング1:身体の後ろ側の筋肉を鍛える。
➡かかとを揃え、つま先を12~15㎝ほど開いた状態でまっすぐ立ち、息を吸って吐きながらゆっくりと上体を90度まで前に倒し、10秒間キープします。この時、背筋を伸ばし、上体が床と平行になるようにしましょう。

●トレーニング2:脚の後ろ側とヒップの筋肉を鍛える(スクワット)。
➡脚を腰幅に開きゆっくりと腰を落とします。落とす時、つま先より前に膝が出ないよう気をつけましょう。両腕は、床と平行になるようまっすぐ前に伸ばします。


いかがでしたでしょうか?お客さまに心が伝わる正しいお辞儀のポイントと日常の簡単トレーニングへの理解が深まりましたでしょうか?

アパレル販売員として、正しいお辞儀を身につけると、お客さまとのよい関係性を築くことができると共に、あなたの更なる魅力アップにつながります。あなたはどんなアパレル販売員を目指したいと思いましたか?