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アパレル業界の生産管理・商品管理:流行サイクルの短い今、ファッション商品はもはや生鮮食品?!

 

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素材調達から製造まで一から関わるアパレル業界における生産管理の仕事

アパレル業界における生産管理とは設備・人の能力からどのくらい生産が可能かを計算し、販売計画に基づいて製造までの一連のを管理する仕事です。

企画しているアパレル商品のデザインがあがってきたらその商品を製造するための工場を選定し、商品素材を各社から調達してサンプルを発注します。サンプルが完成するまでに1着あたりにかかるコストを算出します。
サンプルが出来上がったら展示会の手配をして展示会でのオーダーに必要な生地や素材を発注して生産に入るという一連の流れすべてに関わります。

担当する各商品の原価や品質・納期などを管理し工場に指示を出します。また、商品の売上状況を把握し商品毎の生産増減を決定するなど製造工程を調整するのも大事な仕事の一つです。

これは企業の経営を左右する責任ある重要な業務です。

昨今、アパレル商品の生産工場は海外にあることが多く、そういった意味において生産管理の業務を行う上で語学力があると有利です。

英語はもちろんですがやはり中国語ができるとかなり重宝されます。。アパレルの生産管理の求人でも英語、中国語必須といった条件は珍しくないようです。

さらにアパレルにおける生産管理は原材料や縫製、生産設備についての深い知識を必要とされます。
それは、各素材や設備の性質や特性を理解していないと効率的な利益を生む生産計画を立てることはできないからです。

また社内・社外と様々な調整をしなくてはならないため普段から納期に余裕をもって生産計画を立てておかないと交渉などに時間をとられてしまい、前へ進まず計画から大きく外れてしまうといったことも起こってしまいます。
日頃から関係部署や取引先と密にコミュニケーションを取る必要がありますのでコミュニケーション能力が高い人が向いています。

生産の流れの把握、納期のコントロール・品質・原価、利益計算・工場への縫製指示など、生産管理の業務は多岐にわたり、売上利益に大きく影響のある業務のため、かなり経営に近い仕事だと言えるでしょう。そのためか、生産管理出身の社長さんは結構多いようです。将来独立を考えているのでしたら生産管理の仕事に積極的に就くかもしれません。

また、近年では海外の工場で生産を行うことが多くなってきているため、生地やパーツなどの不良が発生するケースもあり、それによって生産計画が大幅に遅れてしまう、というケースも増えているようです。

生産計画の見直し、作業工程の段取り変更、代用品を探すなどそのようなトラブルに冷静に柔軟に対応し、同時に損失をいかに少なくするかを考えなくてはいけません。そのため必然と経営陣との会議も他部署に比べて多くなります。

様々なノウハウを知っている会社のトップの方々の意見やアドバイスを聞くのは働く上で大きな財産になるのではないでしょうか。

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整理整頓で売上アップ!縁の下の力持ち、アパレル業界の商品在庫管理

アパレル店舗におけるバックヤード業務は多岐にわたりますが、その中でも重要な業務のひとつが商品在庫の管理です。この商品在庫の管理を怠っていると商品を販売する機会を大きく失ったりしてしまうため、売上に大きく影響を及ぼします。

まずは本社や工場から運ばれてきた商品をストックルームへ納品し、商品や数量が合っているか納品書と照らし合わせて1商品ずつ全て確認します。
シーズン毎の商品入替時期やセール期間は大量の商品が動くため、在庫管理業務はより忙しくなります。

アパレルに限らず、在庫商品は常に整頓し、予め決められた場所にあるのが理想ではありますが、バックヤードスタッフだけではなく、アパレル販売員も倉庫に出入りするためセールなどの繁忙期には特に乱れがちです。

色違いの商品やサイズ違いの商品をお客様の要望に応えてお見せしたり、商品を提案したりしますので誰がみてもわかりやすいようにしておかなければ接客に支障がでてしまいますのでこまめに整頓することが大切です。

ストックルームでは棚に商品名や品番、サイズ順にシールを貼ったりなど商品をピックアップする際にすぐにわかるような工夫やアイディアが必要です。

通常品とセール品も分けて管理しなければならず、通常品からセール品へとなった場合には棚を移動させるだけでなく新しいタグや値札をつけかえたりするという作業も発生します。

もし、店舗での販売と同時にネット販売を行っているお店はより煩雑な管理が求められます。

在庫管理とは地味なようで売上を左右する重要な業務です。年に何回か実際の商品とデータがあっているか確認する棚卸作業というものももあります。

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目指すは不良在庫ゼロ!優れた在庫管理システムの活用で在庫状況を見える化

アパレル業にとって在庫管理は極めて重要な仕事であり正確な在庫管理が企業の利益を左右します。

近年のファストファッションブームなどの影響でアパレル商品自体の寿命が短くなっていたり、消費者のニーズの多様化によってアイテム数や、カラー展開も多いためその管理は煩雑で難しくなってきています。

過剰在庫は会社の業績に致命的な影響を及ぼしますので在庫管理には非常にきめ細やかな作業が必要とされます。

アパレル業界における在庫管理は、紙で管理したりすることはその商品数の多さから困難なため、ほとんどの企業はシステムを利用した在庫管理システムを導入しています。

最近ではクラウド対応のシステムを導入しスマートフォンで出荷オーダーが出せたりするなど業務の効率化が進んでいます。

更にはバーコードやICタグを用いたオンライン入出庫管理システムなどもありますがかなり経費がかかるため多店舗展開している大手企業などで用いられているようです。

 

近年、販売実績やトレンドから需要を予測する機能もある在庫管理システムなどもあるようですが、それでも
アパレルの需要を完全に予測することは困難です。需要と計画にズレが生じるのはある程度仕方がないことです。

その余剰在庫処分を専門としているアウトレットストアという業態も存在していてこちらには別の消費者のニーズがあります。

流行サイクルが短くやアイテム数が多い現在はいかにわかりやすく在庫を見える化するか重要な鍵となります。