アパレル・ファッション TREND MEDIA

株式会社リンクスタッフィングが運営する「アパレル・ファッション TRENDMEDIA」では、流行のファッション・コスメ・カフェなど、旬な情報をご紹介しています! 憧れのアパレル業界でお仕事するならリンスタへ♪

最先端の情報をキャッチしておしゃれ先取り!アパレル業界における商品企画の仕事

f:id:fashionkyujin:20180517095909j:plain

一度は携わってみたい!アパレル業界における企画という仕事

 

アパレル業界にとって商品の企画・開発力はとても重要で欠かせないものです。
ファッション関係の仕事を目指している人、またはすでにファッションに携わっている人にとっても商品を企画をしたいと思っている方が多いようで大変人気のある職種です。
アパレル業界における商品企画とは、具体的に何が求められ、どんな事をするのでしょうか?

商品企画ではあらゆる分野での情報を把握し、最先端の情報をいかに収集できるかが求められます。
何よりまず情報力が必要です。
それらの情報をもとに時代を先取りした商品を企画します。
最先端の情報を得るにはミラノコレクション・パリコレクションをなどのショーなどを見たり、実際の店舗を巡ったりするなど生の情報収集が非常に大事になりますのでフットワークの軽い方、研究熱心な方が向いてます。

多くの人に受け入れてもらえる商品を企画するにはまずはどんな商品ならお客様の購買意欲が沸くかを入念に調査します。
市場調査でトレンドや消費者のニーズを把握してコンセプトをたて、どのような生地でどんなデザインにするのかを決定します。

その上で商品企画側にてどういった商品が受け入れられるかの仮説を立て、実際に市場に受け入れられるかのか調査や裏付けを行い、満を持して企画に入り、市場に商品を投入することになります。
ここまでに相当な時間と労力がかけられています。

提案した商品企画が採用されると、デザインや生地選びなどの製造過程でデザイナーやマーチャンダイザー(MD)などの他部門と調整や議論を行ったりと様々な試行錯誤を何度も繰り返したりしながら企画した通りのものが出来上がるまで関わります。

企画から商品化まで何年もかかるケースもあり、根気や粘り強さが必要な仕事です。

しかし、自分のアイディアが商品化されるまでの一連にずっと携わることができるため、とてもやりがいと面白味がある仕事です。
色々と求められることも多いですが最後まで関わることで達成感も大きいため人気がある仕事だと考えられます。

商品企画の案が決まったらどのくらいの価格でどの程度の量を販売するのか、予算に見合ってるかなども考えなくてはなりません。
また、売上の確認や人気商品や市場の把握、サンプルチェックなどの仕事も商品企画の仕事です。
その結果を次の商品企画にフィードバックして活かしていきます。

また、商品企画は一人ではできませんので多くの人とコミュニケーションをとることになり、高いコミュニケーション能力が必要とされます。

 

f:id:fashionkyujin:20180517095916j:plain

 バイヤー向けの展示会、そこで次のシーズンが決まる!

多くのアパレルメーカーは商品を市場に流通させるために展示会を開きます。
展示会とは次のシーズンの商品をお披露目しメーカーから問屋や販売店舗から注文をいただくためのもので、展示会の成功はメーカーの売上に大きな影響を与える重要なイベントです。展示会はひと昔前まではテルなどの会場で華やかに行われていましたが、ここ最近では会場等にコストをかけるのではなく商品自体にコストをかけるようになり、メーカー企業内で開催されることが多いようです。

展示会ではまず、メーカー側が出展している新商品のコンセプトやこだわりのポイントなどを展示会に参加しているバイヤーにレクチャーします。
参加しているバイヤーはが気になった商品があれば、それを手に取り、商品を見定めます。
メーカー側はその商品の生地の特徴や作りこみ方などを商品を手にしてもらいながら説明しバイヤーに見落としなく全てのアイテムを見てもらうべく説明します。

バイヤー側は消費者目線にたってチェックし、透け感をもう少し抑えた方が良い、もう何センチか丈をが長くした方が良いなどといった率直な意見を伝え、メーカー側は実際に生産に入るまでの微調整の際に参考にします。
そして全ての商品を確認した後にどのアイテムをどのくらいの量を購入するかを決定します。展示会イコール商談の場となっています。

シーズン毎に開催されますので通常年4回開催になりますが、近年消費者のアパレルに対する場合によっては、実際に着てみる場合もあります。

コスト意識が高くなり、さらに流行のサイクルの短期化などもあって多いところでは年に6回~10回程度展示会を実施し、こまめにバイヤーに提案している企業が増えているようです。

また、複数のメーカー合同で展示会というのも珍しくなくなりました。

 

アパレルの商品企画において、売れる商品を企画するためには様々な試行錯誤が必要

 昨今、流行や消費者のニーズがめまぐるしく変化するアパレル業界ではメーカーが作りたいと思う商品を作って販売するという意識ではなく、消費者が求めているものを市場調査などで探ってから作って販売するという方向にシフトしています。

アパレルに関するものだけではありませんがアンケート調査やサンプル・モニター調査などが多いと感じることがあるかもしれません。
答える方としてはなんとなく回答しているかもしれませんが企業にとっては多くの人から生の声を集めることで消費者のニーズ、好み、不満などを把握することができ、商品企画に反映させる重要なデータとなります。

マーケティング戦略でもっとも重要とされるのがターゲティングです。
明確に対象とするお客様を決めるということです。
そのために性別・年齢・家族構成・職業・価値観などを絞り込みます。
時代の最先端を提案し続けるハイブランドや独創的な企業は好きなものなら高額でも買うといった価値観をもつ層、大衆相手に商売をする企業は流行りものが好きで横並び意識が高いが平均より上ではありたいといった価値観をもつ層をターゲットにしています。

流行色は国際流行色選定機関が世界の流行色を予測し、大体2年前に流行になる色を発表・提案しています。
日本では日本流行色協会という機関があり、加盟している企業に向けてシーズンの1年半前に提案します。
流行色とは自然に流行するものではなく作られた流行なのです!
なんとなく流行色は誰かが前もって決めているということは聞いたことがある方も多いかもしれませんが、1年半前から2年も前から流行色が決められているとは、驚く方も多いかもしれません。
やはり商品企画は常にアンテナを張り巡らし、流行やトレンドに精通していなければなりません。
そういった意味において、流行に敏感な方にはとても充実した楽しいお仕事だと思います。

近年はファストファッションの影響などもあり流行のサイクルが短いためメーカーは売れる商品のみしか作りたくなく無難な商品ばかりになり、小売店はいらぬ在庫を抱えたくないので売れ筋のみしか仕入れないといった状況がありどのメーカーも同じような商品ラインナップになっているといった大きな問題を業界全体で抱えているようです。

モノが過剰な時代となっている現代においては、消費者がより価値を感じやすい付加価値がついてなければ消費者の購買意欲が沸かなくなっているようです。
そういった付加価値のひとつにコラボ商品というものがあります。

コラボ商品はアパレル企業同士でそれぞれのカラーや強みをいかし協業することによりブランド価値をあげるといった目的で行われています。
消費者にとってコラボ商品はレアという付加価値が加わることで、より魅力的な商品に映ることがあります。
さらに昨今ではファッションとアニメなど異業種とのコラボ商品もたくさん見られるようになりました。