ファッションブランドの影響力と魅力について
みなさんは、お気に入りのブランドをお持ちですか?
日々の生活の中で、衣食住において、様々なブランドと出会う機会があるかと思います。
その中でも特に、 ファッションブランドは、人々の生活に彩りを与えてくれます。
好きなブランドのファッションアイテムを身に付けるだけで、不思議なもので自分自身の気分も上がりますし、他人からの印象も変わります。
例えば、有名なラグジュアリーブランドのロゴ入りのバッグを持てば、高級感のある上品な印象になります。
また、人気スポーツブランドのスニーカーを履くだけで、おしゃれが格上げされ、街を歩けば注目の的になったりもします。
ブランドものを身につけるだけで周囲と一線を画す、おしゃれの差別化を図る事も出来るのです。
ただし、人と差をつけるだけがブランドの魅力ではありません。
ブランドものを見つけることによって自分のイメージを投影させる事が出来るので、コミュニケーションが取りやすくなります。
同じブランドが好きな人同士は、価値観も近いと感じることが多々あります。
ファッションブランドをきっかけとして、好きな映画や音楽などといった共通の話題を見つけることもできで、自然と会話も華やぐことでしょう。
このようにブランドの与える影響力は計り知れません。
ブランドは固有のイメージや付加価値を与えてくれます。
自分に似合うイメージ通りのデザインの商品を見つけやすく、品質に信頼を置き、安心して買い物をすることが出来ます。
ブランドマネージャーの仕事とは?
さまざまな魅力と役割を持つブランドですが、ひとつのブランドを、商品として世に送り出し、価値あるものとして維持していくためには、多くの人の手が必要となります。
その中で最も重要な役を担っているのが、ブランドマネージャーです。
ブランドマネージャーは、ブランドや製品ごとの責任者として、ブランドをより多くの人に対して認知させ、そのブランド価値を維持していく役割を担っています。
ブランドを資産として捉え、ブランドの構築やブランドの管理、マーケティング活動の統制・管理を行う、重要なポジションです。
主に、マーケティング戦略、ブランディング戦略を任されています。
マーケティング戦略とは、顧客のターゲットを絞り、価格や流通方法を決定し、売上に繋げる計画を立てる戦略の事を言います。誰に何をどのように販売するかを明確にしていく手法です。
マーケティング戦略では、まず市場調査を行い、共通するニーズを持つグループに市場を細分化します。
その中からターゲットを定め、自社のポジショニングを明確にします。
それから、製品・価格・流通・プロモーションにおいてどのような施策をどれくらいの配分で行っていくかのマーケティングミックスを決定し、それを実行していきます。
施策実行後も随時分析を行い、適切でない部分があれば、戦略の見直しを行っていきます。
一方、ブランディングとは、ブランドに対する共通のイメージを持ってもらい、市場でのポジショニングを築く手法の事を言います。
このアイテムと言えば、このブランド!と知ってもらう事によって、価値が生まれます。
それによって過度な価格競争を回避する事も出来ます。
ブランディングに必要なのは、主に、コンセプト(誰が、誰に、何を、どのように伝えるか)、
ターゲティング(理想の顧客像)、ポジショニング(誰に、どのくらいの規模で提供するか)の3つの要素です。
このブランディングにより、商品や企業に価値や魅力を感じてもらうことが重要です。
ブランドが確立されると、低価格販売をしなくても、他社との競争で優位に立つことが可能となります。
ブランドマネージャーになるために
それでは最後に、ブランドマネージャーに実際になるために、必要な知識やスキルについて確認していきましょう。
◆ブランディング知識の習得
◆マーケティング知識の習得
◆法律の知識の習得
◆情報収集力
◆時代を読み解く力
◆データを読み解く力
◆経営者的能力
◆リーダーシップ
◆プレゼンテーション能力
◆コミュニケーション能力
◆デザインの知識
このような項目が挙げられ、幅広い知識や能力が求められます。
特に、ファッションの流行は移り変わりが激しいので、常に情報のアンテナを張っておく必要があります。
現代においては、SNSのチェックなども必要となるでしょう。
また、ブランドによって、仕事内容には違いがあります。
広告や店舗の指導にまで携わったりする場合もあります。
いずれにせよ、様々な人と関わりを持ち、多岐にわたる業務を行います。
自分でブランドを運営していくというやりがいが感じられる職務です。
ブランドマネージャーになった人の多くは、営業やマーケティングの仕事を経ています。
しかしながら、その他の職種から転向した方も多く、さらに今後、活躍が期待される役職です。
気になる方は、是非、チャレンジされてみてはいかがでしょうか?