売上が年々減少する百貨店業界
2016年、36年ぶりに売上高6兆円を下回り、落ち込みを見せている百貨店業界。
百貨店よりも
「駅のファッションビルの方がアクセスしやすい。」
や「ファストブランドでのお買い物のほうが気楽でいい。」
と思う方も少なくないのではないでしょうか?
しかしそんな中、驚異的な売り上げを叩き出している店舗があるのをご存知でしょうか?
それは、伊勢丹メンズ館です。
2016年の入館者数は350万人、売上高460億円という1店舗でのメンズ洋品の売り上げ規模
世界一の数字を叩き出しています。
今回は百貨店業界に新しい風を吹かせている伊勢丹メンズ館の取り組みとともにをもとに今後の百貨店の生き残りのヒントを紹介していきます。
伊勢丹メンズ館にみる消費目的の移り変わり
なぜ伊勢丹メンズ館はここまで売上を伸ばせているのか?
それは現代の消費者が「モノ」から「コト」へ消費の価値を移している中で、
伊勢丹メンズ館が「コト」消費のニーズにフォーカスして取り組んでいるからです。
コト消費が「商品・サービスによって得られる経験に価値を感じて使うこと」である一方、モノ消費は、「商品・サービスの機能に価値を感じて使うこと」を指しています。
つまり、
伊勢丹新宿本店紳士・スポーツ営業部計画担当長の近藤詔太氏は
「おそらくディズニーランドへ行く人の多くは、数日前からわくわくした気持ちを抱いている。それと同じことを提供できれば、もっともっとお客様に楽しんでいただけるはずだし、そうでないと百貨店は生き残っていくことができないと思っている。」
※引用:live door news
と言っています。
もはや百貨店は様々なジャンルの高品質の商品を集めているだけの場所ではなくなったのです。
伊勢丹新宿本店がお客様に愛される理由
実は伊勢丹メンズ館だけではなく伊勢丹新宿本店もこうした「コト」消費を提供する取り組みを数多く打ち出しています。
百貨店業界で売上不動の1位を勝ち得ている伊勢丹新宿本店。
なぜここまでお客様から愛されているのか、わくわく、感動を生み出すための実際の取り組みを見ていきましょう。
1、新しい音楽と人の出会いの場
「Rock Time Line」
豪華アーティストとコラボレーションし様々なコンテンツを発信。
今話題のVRとBluetoothヘッドホンを使用してアーティストのライブやツアーを圧倒的なリアルさで疑似体験できるコーナーをはじめ、ソニーの最新レコードプレイヤーを用いた体験スペースなどが展開されています。
さらに、各アーティストのツアーグッズや限定のコラボレーショングッズもあり、ツアーグッズを買い逃した人もここでしか買えないグッズが欲しい人にも楽しめる場所となっています。
最先端の発信基地、新宿伊勢丹で最新技術によるリアルなライブを堪能してみてはいかがでしょうか?
2、Diorの新作リップ「ディオール アディクト ラッカー スティック」発売記念イベント
ネオン、パステル、クラシック、ワイルドの4色に加えて会場限定カラーも販売しています。
名入れのサービスも行っているため、オリジナルのアイテムを作ってみてはどうでしょうか?
そして、なんと、ディオールのメイクアップアーティストからメイクを受け、フォトブースで撮影が出来ちゃうそうなので、ぜひDiorのモデルになった気分で撮影してみてください。
3、「美女と野獣」コラボレーション
実写版「美女と野獣」の公開を記念して伊勢丹限定の豪華コラボレーションアイテムが
発売されています。
子供のころにアニメの「美女と野獣」を見て、ヒロインのベルにあこがれた方も多いのではないでしょうか。
今回、伊勢丹から発売される限定アイテムの中にはベルになりきれちゃうかもしれない
商品が盛りだくさんです。
その中からいくつかご紹介いたします!
・ベルのドレスからインスピレーションをうけた<ジルスチュアート>のカラードレス
・映画の世界観を表現した<コンプレックス ビズ>のヘアアクセサリー
・オーストラリア発の<ミンクピンク>からはディズニー映画「美女と野獣」の
キャラクターをモチーフにしたTシャツやスウェットなどカジュアルなアイテム
どれもこれも「美女と野獣」の世界観にあこがれた人なら手に入れたいものばかりです。
この商品を手に取って鏡を見れば気分はもうベルでしょう!!
女性の方は一見の価値ありです!
今回ご紹介した取り組みは現在伊勢丹新宿本店でこれまでに開催されたイベントのほんの一例です。
「モノ」だけではなく「コト」も楽しむことができる、伊勢丹新宿本店で趣味から美容、ファッションまで自身のライフスタイルの新たな発見をしにいってみてはいかがでしょうか?